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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第94回

伝説の電子楽器をツマミに酒を飲む~浅草エレキスポット巡礼

2012年05月19日 12時00分更新

文● 四本淑三

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あのコルグの天才設計者とオンディストの関係

―― 最終的な完成形のイメージはありますか?

尾茂 まずiPhoneにつなげられるリボンコントローラーを作る。そして最終的にはiPhoneの部分を、ここで作ったヘテロダインのアナログ回路に置き換えられる。そういうステップを踏むことで、オンド・マルトノのファンを増やしていこうと。そうやっていくうちに、こちらも良いオンド・マルトノを提供できるようにしたい。

―― それはどれくらいのスパンで考えているんですか?

尾茂 今年ですね。

junjiro まあ来年には発売していないと。

junjiroさん製作のミニチュア「パルム」。iPadアプリで鳴らすのにちょうど良いサイズで、立派に残響音も得られる。


Sound of mini Palm speaker by gnarbs

―― それは楽しみですね。実はここにいらっしゃる斉田さんも楽器を作ってるんですよ、コルグで。

尾茂 そうですか! じゃあ三枝さんは御存知ですか? 三枝さんはね、オンド・マルトノのメンテナンスでも世界的に知られた人なんですよ。

※ 株式会社コルグ現監査役の三枝文夫(みえだ ふみお)さん。KORG MS-20や800DV、ジミヘンの使ったエフェクター"Univibe"など、数々の革新的な楽器を設計したエンジニア。

―― えーっ、それは知りませんでした!

尾茂 日本のオンディストはみんな三枝さんにメンテナンスを頼んでいるんです。僕も最初に作った真空管のものをお見せしたのが始まりで。

斉田 そうなんですか! じゃあ三枝にもここのことは話しておきますよ、3メートルくらい先に座っているんで。

―― (なんだこりゃ、全部つながってるんじゃないか……)あの、とりあえず僕にワインもう一杯ください。

夜の帳に包まれる浅草2丁目界隈。まさかこんなところにオンド・マルトノがあるとは誰も思うまい。



著者紹介――四本淑三

 1963年生まれ。高校時代にロッキング・オンで音楽ライターとしてデビューするも、音楽業界に疑問を感じてすぐ引退。現在はインターネット時代ならではの音楽シーンのあり方に興味を持ち、ガジェット音楽やボーカロイドシーンをフォローするフリーライター。

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