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運動不足も関係なし! 電動アシスト自転車ライフを始めよう 第3回

街乗り用電動アシスト自転車対決! 気軽で快適なのはどっち?

2012年05月09日 12時00分更新

文● じてんしゃ操太郎

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自転車に乗る人のためのスマートフォンアプリ

 たいていのスマートフォンにはGPS機能があり、位置情報を使ったさまざまなサービスが楽しめます。自転車で出かけるときにも、これらが役に立ちます。今回、5車種の走行ログを計測したのは、iPhoneアプリの「Cyclemeter GPS サイクリングストップウォッチ」(250円)です。

コース中のスピードや標高の変遷なども折れ線グラフで確認できます

1kmごとの通過地点別に速度やラップタイムをカウントします。 地図上に通過地点が表示されるので、どこが遅かった/速かったなどをあとから確認できます

 走行時間や距離、速度など記録し、記録した走行ルートをGoogleマップ上に展開できます。TwitterやFacebookのアカウントを登録しておけば、走行の記録を自動投稿できます。Twitterなどではなく、自分のメールアドレスあてに送ることもできます。

 同じようなアプリに、「BikeMateGPS」(250円)があります。走行ルートだけでなく、走行中に撮影した写真をGoogleマップ上に展開する機能があります。今回は試していませんが、広告を表示する無料版の「BikeMateLite」や、Android版(こちら)も提供されています。

走行中のスピードは、アナログふうの針、デジタルで表示。高度や消費カロリーも計測します

「ルート」メニューでは、走行ルートの地図を確認できます

地図は、進行方向にあわせた表示もできます。道に迷ったときに使えます

 アナログメーターのような画面が特徴的な「Bike CycloComputer HUD」(85円)は、走行中の方角や傾斜度などを同じ画面で確認できます。アナログ針の動きがなかなかクールですので、自転車にiPhoneをマウントしたくなります。

走行中の状態を1画面で表示。アナログメーターのような大きな針が特徴です。マップはルートではなく、現在地のみ表示します

ヘルプ画面には、マウンターで装着して使用するよう説明があります

 知らない場所に確かなルートで行きたいときに役立つのが「自転車NAVITIME」(iPhone、Android)。目的地を検索すると最短ルートや坂道の少ない/多いルートなど複数のルート候補を挙げてくれます。目的地や道中の周辺のカフェやコンビニなどをあわせて検索できる機能もあります。さすがNAVITIMEだけあって、目的地までは画面と音声でルート案内してくれます。ポケットやカバンに入れたときに自動的に画面をオフにして、音声ガイドを再生するポケットモードもあります。

現在地や目的地周辺のスポットをカテゴリ別に検索できます。カフェやコンビニ以外に、自転車ショップの検索もできるので、パンクや故障したときに役に立ちます

地図の向きは、北向きが標準だが、コンパスのアイコンをタップして、自分がいる方向にあわせた表示に切換えられます。道に迷ったときに便利です

 ただ、自転車NAVITIMEは、ほかのアプリに比べて価格が少々お高いです。iPhone版は350円で、走行ログを残したいなどいくつかの機能を使うには別途プレミアムコースのチケット(180日で1000円)が必要となります。Android版は無料でダウンロードできますがルート検索結果が1種類、ルートガイドの距離が月間5kmまでと制限があり、本格的に使うには月額170円のプレミアムコースへの登録が必須になります。

現在地周辺のおすすめスポットを探せる機能もあります。ポタリングのコースに悩んだときに使えるでしょう

 個人的な印象では、道案内は標準のマップアプリでもできますので、方角さえ間違わなければなんとかなると思います。位置情報から周辺のカフェやコンビニなどのスポットを探せる無料アプリもたくさんありますので、のんびりポタリングを楽しむなら、そのようなアプリを使ってもいいでしょう。

※すべてのアプリの価格は4月30日時点のものです

 GPS関連アプリの使用は、スマートフォンのバッテリーの消耗も心配です。今回の走行レビューはパナソニックのモバイル電源パックをiPhoneに繋いで走りました。また、アプリの画面を見るなら、スマートフォンを自転車に固定するマウントも必要になりますが、走行しながら画面を見るのは危険ですし、マウントから外れて落としてしまう可能性も考えられますのであまり万人にはオススメできません。今回の試乗レビューでも、走行中はiPhoneをカバンやポケットの中に入れていました。

 今後、電動アシスト自転車のバッテリーやライト用のハブダイナモからスマートフォンを充電できる、頑丈なマウンターキットなどがリリースされると面白いかもしれません。

今回のレビューでは、時間をなるべく短縮するため、休憩時はゼリーやようかんでさっと栄養補給しました。自転車で長距離を走るときは、ふだんは甘すぎてあまり食べないようかんが、なぜかおいしいのです

筆者紹介───じてんしゃ操太郎(森 英信)

 神田神保町にて編集プロダクション・アンジーを自転車操業中のエディター/ライター。気が向いた日は毎日往復20kmを自転車で通勤。2012年4月27日に発売されたオタク向け自転車ムック「サイクルクリップ2012」(三才ブックス)では自転車ダイエット企画ページを担当した。http://andg.net


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