5月8日、さくらインターネットは石狩データセンター内の高電圧直流(HVDC)給電システムの実地検証環境において、太陽光発電を採用した。
昨年の11月に竣工した石狩データセンターでは、冷涼な気候を活かした外気冷却の全面的な採用により、高い冷却効果を実現している。また、さくらインターネットとNTTデータ先端技術、河村電器産業、日商エレクトロニクスの4社と共同で、電力の利用効率が高いHVDC給電システムをコンテナ化し、実地試験を行なっている。先頃5月から、このHVDC給電システムに太陽光発電パネルを設置し、両者の親和性や効果を検証する。
太陽光発電の電力は直流のため、通常はパワーコンディショナーで交流に変換することが多いが、これだと10%程度の電力損失が生じる。今回のHVDC給電システムでは、太陽光発電の電力をそのまま直流で取り込めるため、電力損失が少ないという。また、高価で定期的な交換が必要なパワーコンディショナーが不要になるため、設備コストの削減や信頼性の向上も実現するとのこと。