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2年連続の女王戴冠なるか? 5年目のミクGTプロジェクト 第16回

痛恨のクラッシュ! GT富士戦はアクシデント続出

2012年05月04日 05時38分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 ●撮影/鉄谷康博、加藤智充、近江 勤、編集部

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安定感バツグンのミクZ4は予選4位!

 多くのクルマが雨に翻弄される中、0号車ことミクZ4は堅実な走りで予選1回目を片岡選手が6番手でクリア。BGMをかけられるスーパーラップへとコマを進めた。岡山戦と同じく、予選で次に進めた痛車はミクZ4だけで、イカ娘フェラーリやエヴァ紫電、音々コルベットなどは、コース上にオイルがあったこともあり、タイムが最後まで伸びずに大きく沈んでしまった。

 今年の0号車テーマ曲である「Road To Smile」が富士の裾野に鳴り響き、エース・谷口選手によるスーパーラップのアタックが開始された。雨の中を渾身のアタックで「1'53.683」を刻み、でチェッカーを受ける。スーパーラップでもいろいろ波乱があり、#3 NDDP GT-Rがなんとリストリクター違反が発覚してSLタイム抹消となり、暫定5番手タイムだったのが繰り上がって4番手になった。なお、1位は#11 ゲイナー R8で、2位以下に2秒以上の大差をつけた1分50秒台を記録して堂々のポール。これはGT500の予選タイムと比べても遜色ない驚異的な速さだ。今年も最大の障壁は#11のようだ。

クラッシュで大わらわのMirai Z4とはうって変わって、淡々と予選とスーパーラップをこなし、4番手グリッドをゲットしたミクZ4。さすがの安定感だ

 痛車勢の順位を見てみると、4位 #0 ミクZ4、16位 #48 音々コルベット、17位 #2 エヴァ紫電、22位 #27 イカ娘フェラーリ、予選に出場できなかったのが、#4 Mirai Z4と#5 マッハ458という結果になった。なお、Mirai Z4は嘆願書を提出して受理されたので、決勝日のフリー走行の様子を見て出場の可否が決められる。ただし、グリッドは最下位からという、さらなる苦境に立たされることになる。

 先日の生放送で、Mirai Z4は岡山のクラッシュにより今年の予算を使い切ってしまったと言われていた。また、予選後の谷口選手のブログでは前回のクラッシュと合わせて修理代金は1000万円にも上ると書かれていた。そして、ミクZ4のスペアパーツも減っていると。夜の生放送では「番場選手への最後通牒」という厳しい言葉も出た。

 チームが番場選手にどのような判断を下すかはわからないが、ファンにできることは精一杯の応援と個人スポンサーとしてチームに投資することのみ。冗談で「修理コースを検討」と言われていたが、まさに個スポマネーがそのまま修理代になりそうな勢いである。5月7日まで受付中の2012年個人スポンサーを検討している方は、ぜひ早めにポチろう。

鈴木代表もすっかり頭を抱えていた。このピンチを救えるのはファン、個人スポンサーだけだ!

 レース距離が500kmに戻った富士戦。2回のピットストップが義務づけられているので、一発の速さよりもトータル的な戦略で勝敗が決まるレースだ。片岡選手は「またミスのないレースをして、表彰台に食い込みますよ」と頼もしいコメントをくれた。番場選手も「必死に追い上げて、結果でみなさんにお返ししたい」と語った。過去、類を見ない激しい戦いが予想されるので、ぜひとも現地で応援しよう! ASCII.jpの応援シートも設置されるので、そこからの応援もよろしく!

破損して取り外されたパーツたち。割れたフロントバンパーが痛々しい

ボンネットにも大きく亀裂が入っており、クラッシュ時の衝撃の強さを物語っているが、幸いドライバー本人に肉体的ダメージはなかった

本国ドイツからエンジニア2人が派遣された。BMWも本気モードのようだ

この日の番場選手はかなり落ち込んでいたが、持ち前の明るさで決勝はマイナスのスパイラルを断ち切ってほしい

このチームならでは!? ……前代未聞のサプライズ!
Mirai Z4のボンネットに寄せ書き!

ボンネットも新品に変えなくてはいけない。しかし、Project miraiのラッピングをしている余裕はない。……ならば、MiraiZ4に個人スポンサーから寄せ書きを書いてもらおう! と突如サプライズイベントが始まった

このボンネットを見た実況解説の人がどのように反応するのだろうか。長いレース史の中でも、こんなカラーリング(?)は異例中の異例だ

レースカーなので、スポンサーもロゴも手描きで入れている(笑)

筆者も末席に加えさせていただいた。やっぱり番場&佐々木コンビの活躍はサーキット上で見てみたい!

アツい応援メッセージで埋め尽くされたボンネット。これだけファンの期待を背負ったら、もう予選日のアクシデントは忘れて前に向かうしかないぞ! 番場選手


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