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2年連続の女王戴冠なるか? 5年目のミクGTプロジェクト 第16回

痛恨のクラッシュ! GT富士戦はアクシデント続出

2012年05月04日 05時38分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 ●撮影/鉄谷康博、加藤智充、近江 勤、編集部

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いきなりのアクシデント!
SUPER GT第2戦富士スピードウェイは波乱の幕開け

 ゴールデンウィーク後半の大渋滞をものともせず開幕したSUPER GT 第2戦、富士スピードウェイ。ミクZ4(0号車)は再び表彰台に、Mirai Z4(4号車)は今度こそポイント圏内に滑り込むため、意気揚々と富士に乗り込んだ。

 しかし、雨。岡山戦に続いて、またもや大雨である。予選日(5月3日)の天気予報は降水確率100%と、雨女の異名を取るミクさんがこの日も荒ぶっていた。朝から叩き付けるような大雨だったが、予定通りレースは進行し、朝イチの練習走行が始まった。

 ほどなくして、とんでもない情報が入ってきた。

――4号車(Mirai Z4)が大クラッシュ!

 チーム関係者も、ファンも、もちろん筆者も目の前が真っ暗になった。スタートドライバーを務めたのは番場選手だったはずだが……。そのまま赤旗中断となり、Mirai Z4はレッカーで戻ってきた。右前方のエアロが派手に壊れている。

気合い十分、練習走行に挑む番場選手

出発を見つめるミクZ4ドライバーたち

いざ、ピットアウト!

Mirai Z4の走行写真はこれだけとなってしまった……

 鈴木代表や大橋監督の話では「スペアパーツがあるから、明日の決勝までには直せるけど、予選の走行は無理」とのことだった。ピットに戻ってきた番場選手に状況を聞くと……。

番場「300Rは水はけが悪くて、川ができやすいのは分かっていたですが、内側の水たまりに乗ってしまったんです。ハイドロ(プレーニング)でコントロール不能になってしまいました。いきなりこんなことになってしまって、応援しにきてくれた人たちにも申し訳ないです」

 と、すっかり意気消沈。佐々木選手はまったく乗ってなかったので、またもやテスト不足で決勝に挑まなくてはならない。なお、この後もさまざまなマシンがコースアウトやスピンをしていたが、中でも#5 マッハ号(Ferrari458 GT3)は深刻なクラッシュ(ボディーフレームのゆがみ)により、決勝を待たずしてリタイヤとなってしまう。

クラッシュがモニターに映し出された瞬間、ピットの誰もが驚愕。相方の佐々木選手には特に衝撃だっただろう

番場選手のクラッシュを受けて、極めて渋い目になっている谷口選手

ドナドナされて戻ってきたMirai Z4。ボンネットが外れたため、ミクダヨーさんの姿がない

パーツを外す前に洗浄して、入り込んだ泥などを落とす

いつも優しい笑顔の安藝社長だが、その顔に微笑みはない。予選後の生放送でも怒り心頭だった

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