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ポイントは地震、津波、台風などの自然災害の影響が少ないこと

アジア戦略強化!NTT Com、シンガポールとマレーシアにDC

2012年05月01日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 4月27日、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、シンガポールで4つ目となる「シンガポール セラングーン データセンター」、マレーシアで3つ目となる「マレーシア サイバージャヤ3 データセンター」の提供開始を発表した。同社がグローバルに展開するクラウドサービスの主要基盤の加わるものだという。

ビルから自社で設計/建築した「シンガポール セラングーン データセンター」

 シンガポールとマレーシアは、地震、津波、台風などの自然災害の影響がきわめて少ない地域特性から、アジア地域のシステムハブやディザスタリカバリ拠点として注目されている。特にシンガポールは香港と並ぶアジア地域の経済活動の中核であり、IT企業や金融機関が多く、24時間365日業務を継続するだけでなく非常に高スペックな通信インフラが求められている。

 そのような高い要求水準と増加する需要に応えるべく、シンガポール セラングーン データセンターはシンガポール証券取引所のデータセンターの近くに、マレーシア サイバージャヤ3 データセンターは首都クアラルンプール郊外の総合開発地域マルチメディア・スーパーコリドーの中核都市サイバージャヤに建設したのだという。

 シンガポール セラングーン データセンターは、自社で設計し建設したデータセンター専用ビルを利用しており、電源設備などの各種設備を冗長化することで停電などの障害発生に備える。また、他社回線の利用も可能なキャリアニュートラルポリシーをとっており、異キャリア・複数ルートによる高い冗長性が確保できる。日本とシンガポール間は、NTT Comの大容量光海底ケーブル「Asia Submarine-cable Express」が2012年夏より提供されるため、高速で高信頼のネットワーク環境が利用できるという。 MAC

「シンガポール セラングーン データセンター」の仕様(一部)

 マレーシア サイバージャヤ3 データセンターは総面積6万3000平方メートルの敷地に建設しており、ユーザーが利用可能なオフィスビルも併設。マレーシアの安価な電気料金からくる利用しやすいサービス料金から、ディザスタリカバリ拠点、オフショアサイトとしての利用に最適としている。

「マレーシア サイバージャヤ3 データセンター」の仕様(一部)

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