猫写真をおすすめのアートフィルターでアレンジ!
「ポップアート」は色をド派手にしたこってりな写真を撮るフィルター。茶系の猫にお勧め。鼻の頭とか目元とかもくっきり鮮やか。
「クロスプロセス」は銀塩フィルム時代の現像の手法で、わざと色をずらすという技のデジタル版。普通じゃない感じになるので普通じゃない感じにしたいときに。
「ラフモノクローム」は昔から搭載されてるフィルター。モノクロなんだけど、わざとノイズを足してザラザラさせてコントラストを高くして、昔のカリッとしたモノクロ写真の雰囲気を作ってくれる。
個人的に好きなフィルター。ワイルドに仕上がるし、暗い場所で感度を上げて撮ったときにいい。
「ドラマチックトーン」は2010年末頃に登場した比較的新しいフィルターで、アートフィルターの代名詞ともなった名作。撮るモノなんでもドラマチックにしてくれるという、HDRっぽい効果なんだけど、それともちょっと違うのだ。
どよんとした時に使うと何か不気味なことが起きそうな写真になる。「世紀末フィルター」と呼んだ人もいる。言い得て妙。
そして最後はOM-Dで初搭載となった「リーニュクレール」。イラスト風の写真を作ってくれるフィルターなのだが、エフェクトのかけ方が上手いのだ。ピントが合っているところに黒い縁取りが入るのもいい。リーニュクレールで猫を上手に撮るのは難しいんだけど、これはいい感じに猫っぽくなった。
個人的なおすすめは、飼い猫をゆるふわな感じに撮りたいときはファンタジックフォーカス、外で見かけた猫をワイルドに撮りたいときはラフモノクローム、意味深な感じにしたいときはドラマチックトーン(ただし、白い猫をこれで撮ると汚れてみすぼらしい感じになるので注意)、ってとこかな。
冒頭の猫もドラマチックトーンするとこうなっちゃうからね。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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