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とある書き手の小物調査ーガジェットチェックー 第19回

無料から有料アプリまで、イカした写真はAndroidアプリで撮れ!!

2012年04月19日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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人物撮影に特化した機能満載

サイメラ

作者:SK Communications
価格:無料


 人物撮影に特化と謳うだけあり、レンズや撮影モード、顔認識を利用した補正などを備える。簡単にいうと全部入りアプリだ。当然だが、人以外にも便利な機能が多いため、最近では純正アプリ「カメラ」よりも「サイメラ」を使用することが多くなった。レスポンスもよく、インターフェースも多機能なのに明快。撮影時の機能は、タイマー撮影やタッチシャッター、手ブレ対応、魚眼風になるレンズや4枚組写真になるレンズなど7種類。撮影後の加工では、明るさやコントラストの補正、レトロ調を中心としたフィルターのほか、顔認識を利用した美容系エフェクトがある。これがとても優秀で、強弱の調整にも対応するため、自然な感じで目を大きくしたり、小顔にしたりできる。

撮影時の画面。1画面にキレイに撮影設定が収まっている

レンズは7種類。サンプルの表示が◎

ものすごく地味なところだが、アルバムは全フォルダを参照しており、かつ時系列で表示されるため、写真が探しやすい

撮影を終えると写真加工画面になる。画面上に加工機能が集中している

エフェクトはカワイイ感じのモノが多く、人物映えしやすいのだが、もちろん人以外にも効果的

ライト効果もあるので、より古めかしくしたり、ファンシーっぽくしたりもできる

「美容」では、まず顔認識を通過しないとダメ。顔がなるべく正面であればいいのだが、筆者の顔は人外と判定されたのか、真正面でも認識されなかった。そのため、モデル・相川夏海ちゃんの微妙に気の抜けた顔で没になったショットを弄ってみよう

「目を大きく」「スマイル」「面長に」をそれぞれ実行して、「ベビー肌」を適応したところで、ナイスな性能がよくわかると思う。比較しやすいようにやや大げさに調整しているが、適用度は調整可能なのでナチュラルな感じにもできる。また「ベビー肌」は、暗い肌色部分がキレイに持ち上がるところがうれしい。自然な感じになりやすいため、白っぽくする「美肌」より、こちらがオススメ

デコの一部は顔認識に対応しており、自動的にジャストフィットで配置してくれる。この機能もユニークでいい。にしても、なぜ筆者の顔を認識しないのか……

美麗な色合いから露骨なHDRまでOK!!

HDR Camera+

作者:Almalence
価格:324円


 暗い写真、標準的な明るさの写真、明るい写真を合成して、見ている景色に近い写真にする“HDR(High Dynamic Range)”の単語は一度は聞いたことがあるだろう。アプリによっては1枚の写真を加工して、疑似的にHDR加工をしているのもあるが、「HDR Camera+」はちゃんと3枚撮影するタイプなのが特徴だ。手持ちで3枚の連写になるが、高速シャッターを選べるし、微妙なズレを合成時に補完する機能もあるため、意外と手持ちでも手ブレが少ない。コントラストの強弱は調整可能なので、見ている通りの景色を撮影できれば、コテコテした感じの写真も撮影できる。曇り模様がやや苦手なようだが、そのシーン以外は問題ないので、旅先のおともにぜひ。

設定は豊富。最初はそれぞれ設定を変更して見て、変化を覚えるところから始めよう

2~4段階の設定が多い

デフォルトで撮影したもの。早朝でまだ薄暗い状況下だったが、暗所の色もしっかりと出ている

コントラストは基本最大寄りがオススメ。雰囲気が出やすい。逆に天気のいい場合は、ちょっと抑えてもOK

花や模様などカラフルなものは、より雰囲気たっぷりに写すことができるのもHDRの魅力

多少のズレは自動的に補正してくれるため、室内での撮影も大丈夫。光源の色が飽和気味なのはしょうがないか

夜景撮影でも活用されるHDR。室内と同様に多少のズレは補正してくれるため、積極的に狙っていける

感性に身を任せたいときには

Retro Camera

作者:Urbian
価格:無料


 最後は「Retro Camera」。6種類のカメラが用意されていて、シャッターを切るだけのシンプル設計。だが、ときにはシャッターを切るだけで楽しみたいときもあって、そんなときに愛用している。描写は上々で、あとから画像加工アプリで調整する必要を感じたことがない。6種類のうち4種類は実在機のエミュレーターで“The Barbl”“The Little Orange Box”“Xolaroid 2000”“The FudgeCan”を再現。残り2種類はオリジナルだが、1つはピンホールカメラで、もう1つはレトロ調に属する描写を得意としている。カメラによっては白黒も選択可能だ。なお、アプリ内のアルバムは一定枚数撮影すると消えてしまうが、ちゃんと保存されているので、ギャラリーなどのアプリから確認できる。

撮影時は画面中央にプレビューが表示される。機種によってはカラーか白黒を選べる

カメラは6種類。「The Barbl」、「The Little Orange Box」、「Xolaroid 2000]、「The FudgeCan」、「ピンホールカメラ」、「オリジナルカメラ」

アルバムは現像室のような見た目

左上から順に「The Barbl」、「The Little Orange Box」、「Xolaroid 2000」、「The FudgeCan」、「ピンホールカメラ」、「オリジナルカメラ」で撮影したデータ。それぞれランダム要素もあり、同じカットでも微妙に発色が異なることもある。撮影時は気にしないで、あとからのお楽しみが正解だ

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 メーカー様へ。当連載で容赦なく弄り倒してほしい、ご自慢の製品がございましたら、こちらのお問い合わせフォームより編集部までご連絡ください!!

筆者紹介――林 佑樹

 フリーランスの編集・ライター。紆余曲折あって、PCからゲーム、家電、生活雑貨までやれちゃう体になった。現在はiPhone 4SやらAndroidやらに埋もれている。
 幅広くお仕事を募集中の巻……。


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