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「Thunderbolt光ケーブル」サンプル出荷開始—住友電工

2012年04月18日 11時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 住友電気工業は17日、「Thunderbolt光ケーブル」のサンプル出荷を開始したと発表した。米国ラスベガスで開催中の映像/放送機器展示会「2012 NAB Show」において、インテルブースのThunderbolt TechnologyデモでThunderbolt光ケーブルが使用されている。

「Thunderbolt光ケーブル」

 Thunderboltは、PCI Express(PCIe)のデータとDisplayPortの映像信号という2つの異なるプロトコルのデータを混在させて、1本のケーブルで同時転送できる高速汎用データ伝送規格。転送速度は最大10Gbpsで、双方向通信をサポート。コネクター形状はMini DisplayPortと同じものを採用している。

 住友電気工業は、インテルからThunderboltの技術仕様開示を受けたのち、Thunderboltboltメタルケーブルの開発を進め、2010年に世界で初めてインテルの公式認証を取得した(製品化済み)。また今回、住友電気工業の光ファイバーケーブル技術および光モジュール技術を融合させることで、長距離伝送を可能とするThunderbolt光ケーブルを開発し、サンプル出荷を開始したとしている。

 Thunderbolt光ケーブルは、ケーブルの両端末のコネクター内で電気信号と光信号を変換し、光ファイバーによって信号劣化させることなく長距離伝送を行なう。ケーブル長は最大20mで、既存のコンピューターおよび周辺機器のThunderboltポートに接続し利用できる。

 またThunderbolt光ケーブルは、民生機器での使用を想定し強靭性および堅牢性を追求。ケーブル直径は、製品化済みの住友電気工業製Thunderboltメタルケーブルと同じ4.2mmとなっており、同様の取り扱いが可能としている。さらに、専用に開発した光ファイバーを採用していることから、完全に180度折り返す「ピンチ」、ケーブルを結って結び目を作った「ノット」状態に対して、高い耐久性を備えるという。

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