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あなたのスマホを守るAndroidセキュリティーソフト特集 2012 第2回

軽さと機能で選ぶ Android用セキュリティーアプリ4本対決

2012年04月18日 12時00分更新

文● 小林哲雄

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マカフィー モバイルセキュリティ
機能豊富で安全性重視、国際SMS受信必須に注意

マカフィー モバイルセキュリティ

 まず1本めは、「マカフィー モバイルセキュリティ」をテストする。日本で最も早く提供されたAndroid向け製品で、Androidだけでなく、BlackBerry、iOS、シンビアンと広範なプラットフォームに対応しているのもマカフィー製品だけだ。

 今回のテストでは、インストールでつまづいてしまった。テスト環境側の問題なのだが、マカフィー製品のインストールには電話番号の確認として、国際SMSの受信が必須となる。そのため、データ契約のみのSIMではインストールできない。当然だがSMSをオフにしている場合も、オンにしなくてはならない。ただしインストールとアクティベート後ならば、ほかのSIMに変更しても動作するので、アクティベート後のテストは日本通信のSIMを使っている。

 今回チェックした製品の中では、最も機能が豊富だ。リアルタイムスキャンだけでも、起動時、SDカード挿入時、メッセージ受信時、パッケージ受信時にチェックを行なうし、「PUP」(不審なプログラム、スパイウェアやアドウェアが該当)のチェックとホワイトリスト化も行なえるようになっている。アプリの安全性評価が出るのもうれしい。これはアプリケーションの権限をチェックし、問題が出るかもしれないアプリをピックアップするものだ。

安全性評価はアイコンで権限をチェックできる。問題ない場合は信頼済に入れればいい。ちなみに今回使用した追加アプリは広告入りで、そのためにアプリ動作には不要な権限が含まれている

 設定項目が多く、他社製品が設定項目をシンプルにしているのと対照的だ。また、初期設定ではスケジュールスキャンを毎日行なうようになっていて、安全重視の設定になっている感がある。その反面、標準では毎日深夜にスキャンを行なうため、テストした環境では最もCPUやバッテリーを必要とした(他社はおおむね毎週のチェック)。バッテリーを食うから、CPUを必要とするからダメとは言わないが、少々頻度が高いように思える。

スキャンの設定画面。設定メニューはこの下にもあり設定項目は多い

特に手動スキャンなどを行なわなくても、OS標準のバッテリー消費状況グラフにマカフィー モバイルセキュリティが乗っている

定時スキャンが毎日行なわれるという初期設定が原因で、CPUをより多く使っているためだ

Battery Mixで確認すると、深夜にCPUをドカっと使っているのがわかる(グラフ左側の細いピーク部分)。毎日定時スキャンを行なうのは安全性重視の設定だろう

電池消費量ビューアで確認すると、今回評価した4本では最も電力を消費しており、CPUが全力で動作している時があるのもわかる

 機能は多いが設定項目も多く、さらに高安全性を狙った初期設定になっているので、使いこなせるのは少々知識のある人向けという印象を受けた製品だ。

マカフィー モバイルセキュリティの
バッテリー/リソース消費結果(Version 2.0.2.445)

アプリの消費電力(24時間経過後)
41706mAs
アプリの通信データ量(24時間経過後)
下り 上り 総計
43.58KB 26.03KB 69.6KB
ストレージ消費量
アプリ自体 データ
9.18MB 3.54MB
メモリー消費量
起動直後 スキャン後
50.11MB 57.44MB

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