仮想化構成ソリューション「BladeCenter Foundation for Cloud」に採用
10GbE Virtual Fabricの「IBM BladeCenter HS23」
2012年04月16日 06時00分更新
4月13日、日本IBMはXeon E5ファミリー搭載のサーバー新製品を発表した。
今回発表された製品の1つ「IBM BladeCenter HS23」は、仮想化基盤向けの事前構成済みソリューション「BladeCenter Foundation for Cloud(BCFC)」が採用するサーバーだ。BCFCはシステム管理機能を内蔵し、サーバー、ストレージ、ネットワークを事前構成したパッケージ製品。本サーバーにより、演算能力を62%向上させ、稼働する仮想マシンを20%増やせる新技術の「10GbE Virtual Fabric」を統合しているため、先進的なクラウドアプリケーションの構築と導入に最適の環境が得られるという。
さらに、BladeCenter向けの新たなセットアップユーティリティ「IBM FastSetup for BladeCenter」により、ブレードサーバーのセットアップを効率化する。これにより、大規模システム構築時にはテンプレート機能を活用でき、これまで何日もかかっていた大規模システムの導入作業が数時間に短縮し、コスト削減を実現するという。
同じく新発表の「IBM System x3650 M4」は、同クラス製品の中で拡張とアップグレードがもっとも容易というラックマウントサーバーだ。複数の業界標準ベンチマークで卓越した性能を達成しており、SPECvirt_sc2010ベンチマークでは2プロセッサー搭載機の最高点を獲得し、TPC-Eでは2プロセッサーサーバーの新記録を樹立しているという。
同クラスの従来製品に比べて2.6倍のメモリ容量やネットワークパフォーマンスの向上を実現し、仮想化統合による消費電力や運用コストの削減を支援。また、クラウド環境の構築を手助けする「IBM SmarterCloud Entry」をx3650 M4上で使用することにより、「エンドユーザーからの仮想サーバー利用申請を、承認するとともに作成し使用可能とする」など、ITをすぐに利用できる環境を実現。プライベートクラウド用途での利用を推進するとしている。
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