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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第246回

オリンパスのミラーレス一眼「OM-D」ゲットで猫撮影!

2012年04月13日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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オートでもISO 25600で撮れちゃう!

遠くからのんびり歩いてくる猫をコンティニアスAFで狙ってたら、後ろから別の猫が早足で駆けてきて挨拶代わりのショルダータックル。日陰に入っちゃったので顔が暗めだけど、タイミングはばっちり(2012年4月 オリンパス E-M5)

遠くからのんびり歩いてくる猫をコンティニアスAFで狙ってたら、後ろから別の猫が早足で駆けてきて挨拶代わりのショルダータックル。日陰に入っちゃったので顔が暗めだけど、タイミングはばっちり(2012年4月 オリンパス E-M5)

 いつもの公園で向こうから歩いてくる猫を連写モードで狙ってたら、後ろからタタタタッと走ってきた別の猫がショルダータックルをかましたの図。

 そういえば、なぜいちいちショルダータックルをかますんだろうねえ。挨拶かねえ。普通に追い抜いていけばいいのにねえ。

 猫はそんなところも面白い。

 OM-Dは電子ビューファインダー(EVF)を持っているのもポイントが高い。けっこう見やすいEVFで、しっかり構えてファインダーを覗きながら撮りたいときも対応してくれる。

EVFを覗きながらちょっと上から狭い路地の猫を撮ってみた。F1.4の明るいレンズなので背景もきれいにボケててうれしい(2012年4月 オリンパス E-M5)

EVFを覗きながらちょっと上から狭い路地の猫を撮ってみた。F1.4の明るいレンズなので背景もきれいにボケててうれしい(2012年4月 オリンパス E-M5)

 OM-DのISO感度は最高25600。ISO 25600である。破格である。まあ、そこまでISO感度を上げると画質は劣化するんだけど、すごいのはISOオート時でも最高感度まで上げてくれるところ。

 設定でISOオート時の限度を「ISO 25600」にすると容赦なくISO感度を上げてくれるので、気がついたら日が暮れてたってときも大丈夫。

 猫が多少動いてもいいように、シャッタースピード優先モードにして1/250秒にセット。18時近い薄暮タイムだったので、ISO感度は8000に上がってしまったがこれだけ撮れるのだ。

地面ギリギリにカメラをおいて這いつくばり風写真。しかもちゃんと目があった。ISO 8000なんだけどノイズ低減処理が上手なのか違和感があまりないのがよいのだ(2012年4月 オリンパス E-M5)

地面ギリギリにカメラをおいて這いつくばり風写真。しかもちゃんと目があった。ISO 8000なんだけどノイズ低減処理が上手なのか違和感があまりないのがよいのだ(2012年4月 オリンパス E-M5)

 液晶モニターを上に向け、地面ギリギリにカメラを置いてしゃがんで撮ってたら、猫も目線をくれた。ありがとう。

 夕方、自動車の下に隠れていた猫をしゃがんで狙ったときはさすがにつらかった。めちゃ暗い場所だからね。その上、付けているレンズもズームレンズだから明るくなかったし。

最高感度に近いISO 20000で撮ってみた夕刻の自動車下の猫。さすがにこのサイズで見ても全体にざらついていて画質は落ちてるけど、大事なのはちゃんと撮れていることなのです(2012年4月 オリンパス E-M5)

最高感度に近いISO 20000で撮ってみた夕刻の自動車下の猫。さすがにこのサイズで見ても全体にざらついていて画質は落ちてるけど、大事なのはちゃんと撮れていることなのです(2012年4月 オリンパス E-M5)

 結果はなんとISO 20000。で、撮れたのが上の写真。さすがにもやっとしてるけど、暗くても実用的なシャッタースピードで撮れるって重要なことなのだ。

 実はオリンパスの一眼を買ったのははじめて。でも、今まで使ってたパナソニックのミラーレス一眼と同じ「マイクロフォーサーズ」規格なので、揃えたレンズをそのまま使えるのだ。規格が同じだとこういうときにも便利なのである。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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