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“つながる自由”を実現するauのネットワーク戦略を知った

2012年04月05日 23時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 KDDIは、自社のネットワーク戦略について説明会を開催。3Gネットワークと無線LANサービスについて現状が語られた。

周波数再編がまもなく一段落
同社の3Gネットワークはさらに強化される

KDDI 技術統括本部副統括本部長 執行役員の西山治男氏

 まず、3Gネットワークについては、周波数再編によって、旧800MHz帯を用いたサービスが2012年7月22日に終了予定。再編後は、海外で用いられている仕様とも共通性を持つ新800MHz帯に整理される。

 この周波数整理への動きは昨日今日に始まったわけではなく、2006年度から長期的にエリアを展開し、最適化を進めてきたという。結果として、旧周波数の基地局数に比べ、新周波数の基地局数は約2.6倍、東京23区では約4倍にも増えているという。さらに新周波数ではこれまでエリア外だったスキー場や観光地などのエリア化も進めている。

 一方、ただ基地局数を増やすだけでは、“つながりやすい”エリアを作ることは不可能だともいう。高層ビルが多い都市部では路地裏などでどうしても穴になる場所が生じる。そこで現在は3Dマップを用いたエリアシミュレーションを用いることで、これまでわからなかった“穴”もユーザーからのクレームを受ける前に検知して、改善活動に着手しているという。

2012年7月に旧800MHzの巻き取りが完了したのちに同社の3Gネットワークの再編が一旦完了する。新800MHz帯と2GHz帯のマルチバンドで運用する

新800MHz帯対応の新基地局の数は従来を大きく上回る。那智の滝など、これまでエリア外だった場所もエリア化した

3Dモデルを用いた高度なシミュレーターを用いることで、これまで以上にエリアの抜けをあらかじめ察知し、ユーザーから情報が上がってくる前に対応を進めるようになった

 通信品質の強化で力を入れているのが、ユーザーの生活動線上にある施設。特に移動する電車内では途切れにくいエリア内を構築している。ややボカされた表現が用いられていたが、ドコモのXiやソフトバンクのULTRA SPEEDと比べても、たとえば中央線や京浜東北線などでは遜色がないという結果を、KDDI側では確認しているとする。

 他社と比べて問題があるのは、品川や池袋といった非常に高密度なエリアだが、これについても原因がハッキリしているため、6月くらいまでには基地局整備を進めて、ほぼ互角になるのではということだった。

 混雑している場所で効果がある技術としては、4月10日から全国で導入を予定している「EVDO Advanced」が紹介された。この技術は基地局の混雑度合いをリアルタイムで監視し、非常に混雑しているエリア内のケータイを、あまり混雑していない基地局に接続するように調整する技術である。体感スループット的には平均で2倍程度向上するという紹介がなされた。

電車の駅間はハンドオーバーがスムーズに行くよう特別に力を入れているポイント。EVDO Advancedでは、空いている基地局との間で自動的に通信ができるようにする

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