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離脱率を使わずに迷子ページを見つける方法 (2/2)

2012年04月06日 13時00分更新

文●清水 誠

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レポートを活用する

 「迷いクリック」は、通常のコンバージョン分析と同じように分析できます。  標準レポートのコンバージョン>目標>サマリーのレポートを開き、「目標のオプション」(対象コンバージョン)を設定した「迷いクリック」に変更します。

設定メモ
  • 目標の番号は前述の設定により異なります

 この結果、表示される「目標完了URL」が、今回知りたかった「迷ったけれども見つける努力をしたページ」になります。目標の完了数は、最初に選定した「ユーザーが迷ったときにクリックしそうなリンク」が実際にクリックされた合計回数です。多いほど、「迷うことが多い」と解釈できます。

 迷ったページを特定するだけでなく、ディメンションを「流入チャネル」「キャンペーン」「検索キーワード」「ランディングページ」などに変更すると、コンバージョンの阻害要因となった「迷い」を指標化できます。直帰率、離脱率、コンバージョン率と併せて分析することで、ファインダビリティ改善の効果を予測することもできるでしょう。

まとめ

 このように、アクセス解析を活用すると、「どのページで迷って、見つける努力をしたのか?」を知ることができます。「直帰率」のような一般的な指標をそのまま使うのではなく、ユーザー視点で行動をモデル化し、それをどう計測できるのか、柔軟に考える必要があります。

 ただし、今回紹介した方法は「クリックでユーザーの心理を推測できる」という仮説に基づいているので、完璧ではありません。ユーザビリティテストのような定性的な手法も併用すると効果的です。全ユーザーを対象に定量的なデータを永続的に取得できる点が、アクセス解析の利点です。


著者:清水 誠 (しみず・まこと)

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Webアナリスト。1995年国際基督教大学を卒業後、凸版印刷やScient、Razorfishにて大手企業へのWebコンサルティングとIA設計に従事した後、ウェブクルーでは開発・運用プロセス改善、日本アムウェイでは印刷物のデジタル化とCMS・PIM導入、楽天ではアクセス解析の全社展開、ギルト・グループではKPIの再定義とCRMをリード。2011年9月に渡米、マーケティング製品の品質改善に取り組む傍ら、執筆活動も続けている。サンクトガーレン社外CMO、電通レイザーフィッシュ社外フェローも務める。

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