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T教授の「戦略的衝動買い」 第186回

最大8台のiPhoneとファイル共有できる「AirStash」を衝動買い

2012年04月05日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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画像だけではなく文書や動画、音楽ファイルも再生可能

 クライアントの設定は極めて簡単だ。iPhoneやiPad、iPodの「設定」メニューの中の「Wi-Fiネットワーク」を開きAirStashを選択。あらかじめApp Storeからダウンロードし、インストールした「AirStash+」を起動するだけだ。現時点ではiOSのみの対応となっており、Android版AirStash+については、近日中に用意されることが公式サイトでアナウンスされている。

iPhone側の設定メニューを開き、AirStashと無線接続する

あらかじめAPP Storeから「AirStash+」をダウンロードして導入しておく

 ネットワーク接続が問題なければ、iPhone上のAirStash+は起動後、AirStashに内蔵されているSDメモリーカードの全ファイルを画面上にリスト表示してくれる。JPEG、TIFF、GIFなどの画像フォーマットだけではなく、DOCファイルや、TXT、PDF、PPT&PPTX(PowerPoint)などのPC系ファイル、AAC、MP3、WAVなどの音楽ファイルや、M4V、MP4、MOVなどの動画ファイルも共有対象としてくれる。

AirStash+を起動すると、すぐに近隣のAirStashを見つけ、内部のSDメモリーカードのファイルをリスト表示する

リストの中から任意のファイルをクリックすることで、該当するファイルがWi-Fiで転送されiPhoneに表示される。単なる画像ファイルやテキストファイルは高速だが、動画ファイルなどはそれなりの時間が必要だ

 通常のファイルは最大8人(8クライアント)まで共有可能だが、動画ファイルは標準画質での同時アクセスは最大3人、より容量の大きなHD画質ならアクセスできるのは、一時的にはたった1人となる。あくまでパーソナルな無線NASとして、限定されたメンバー間のファイル共有を目的とするのが正しい使い方だ。間違った使用法は、ストレスとなるので注意が必要だ。

 クライアント機器としてのiPadの設定もiPhoneと同様だ。実際に、AirStashに収納されたSDメモリーカード内のファイルに、iPhoneとiPadを用いて同時にアクセスしてみたが、静止画やPDF、テキストファイルなどの閲覧はまったく問題なく快適だった。残念ながら、音楽ファイルの同時再生や動画再生などでは、画質の問題とは関係なく、読み込みのための再生中断が起こることも多くあった。

iPad側の設定も基本的にiPhoneとまったく同じだ。最大クライアントは8台からアクセス可能だ

iPhoneとiPadの両方からAirStashにアクセスして画像ファイルを転送表示させてみた。基本的にマルチで転送しているわけではないので、先に要求したクライアントへのサービスが終了した時点でもう一方へのサービスが開始される一列の順次処理だ

クライアント側からAirStashにファイルを転送するには、設定の「位置情報サービス」でAirStash+の設定を事前に「ON」にしておく必要がある

iPad内部に保存していた写真データをアプリ「AirStash+」からAirStashにWi-Fi転送してみた

AirStashに転送された画像データはiPhoneから確認することができた

AirStash内部のSDメモリーカードにiPadから転送された画像データを、iPhone上のAirStash+の画面からコピーしてみた

 iPhoneやiPadから内部ファイルのAirStashへのアップロードやダウンロードもAirStash+の機能として標準で備わっているので、操作は極めて簡単だ。AirStashは、アップルの「iPad Camera Connection Kit」では、到底できない画像や動画以外のほとんどすべてのビジネス系アプリのデータファイルをiPhoneやiPad、iPodで共有可能だ。近く予定されているAndroid版AirStash+が登場すれば、ユーザーの活用範囲はより大きく広がるだろう。

アップル純正の「iPad Camera Connection Kit」では、iPadに対してのみ、静止画像・動画ファイルの転送ができるが、それに飽き足らないユーザーはAirStashを購入すれば活用範囲は大きく拡大するだろう

アップルファミリー間のデータ転送だけではなく、異機種データ共有が可能になるAndroid版のAirStash+が待ち遠しい


T教授

今回の衝動買い

アイテム:日立マクセル「AirStash(エアスタッシュ)」
価格:ヨドバシカメラにて9980円で購入

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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