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「ネットで売れない」を変えた 常識破りの商品戦略 (3/3)

2012年04月16日 10時01分更新

文●三浦たまみ

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Facebookからの集客が大幅にアップ

 商品やサービスが優れていても、“集客”ができなければ売り上げは見込めない。同社は、2009年の9月以降、実店舗を精力的に拡大したり、著名人を起用したテレビCMを大量に流すなどして、ブランドイメージの向上にも注力してきた。それは、当然ながら、ECサイトの集客にもおおいに結びついている。

 ECサイト独自の集客策として大きな効果があったのが、ソーシャルメディアの活用だ。なかでも、昨年12月に、Facebookで試みたクリスマスキャンペーンの反響は大きかった。

「JINSのFacebookページを『いいね!』ボタンを押してくださった方に対し、ECサイトのみで使えるクーポンをお配りしたんです。商品価格から1000円オフにするというクーポンだったのですが、それまで4500人だったファンが、キャンペーン終了時には1万人を超えるまでに一気に増えました。しかも、クーポン利用率も、12月の全売り上げの2割を占めたんです。正直、こんなに手応えがあるとは思いませんでした。今後は、もっとソーシャルメディアに力を入れた企画をたくさん打ち出していきたいですね」

 ECサイトへの集客という意味では、メガネを“試着”できるという画期的なサービスを3月から開始した。次回で詳しくお伝えしよう。(続く)

第2回P02_06.png

JINSのFacebookページ

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