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T教授の「戦略的衝動買い」 第185回

ゼロに代わる軽量ハードブリーフ「プロペラ・TB35」を衝動買い

2012年03月30日 17時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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ウルトラブックやタブレット程度なら問題なく収納できる

 TB35はオールディーズな雰囲気を醸し出す独特のデザインのため、曲面部分が多く、当然ながら、内容積はその影響を受けて小さい。しかし、ウルトラブックなどは旧来のモバイルPCより極めて薄く、タブレットPCやノート、筆記具、デジカメ等をすべて収納してもこのサイズであれば、まったく問題なかった。

フラップのようなカバー(蓋)は2つのフックを引っ張ることで解錠する

フラップはフルオープンするので内容物は取り出しやすい

取っ手のグリップは、重量によるフラップの湾曲を最小化するためにフラップ裏側で補強されている

書類やタブレット、メモ用紙、ペンケースなど、普段使いのものをすべて入れても余裕だった

 収納物の大半が軽量になった今、問題はカバンそのモノの自重だ。何も収納物の入っていない状態で3kgを優に超えるゼロ・ハリバートンはもはや論外だとしても、常に持ち歩くカバンは軽ければ軽いほど良いと考えるのは誰もが同じだろう。

ハンドメイドのTD35にはすべてシリアル番号が記された革のタグが付いている

 筆者の持っているハードケース系で歴代の最軽量は、渓水(KEISUI)の「Super Transporter」というマニアックな商品で、なんとその自重はたったの1.3kgだ。今回、TB35を2kgまで計測できる同じキッチン秤で測ったところ、約1.4kgだった。これは堅牢性を確保したブリーフケースとしては十分合格点だ。

Super Transporter(右)とTB35(左)。Super Transporterの特殊な形状のハンドル(取っ手)は意外と持ちやすい

同じ革とアルミニウムのコンビネーションであるSuper Transporterは1304gと軽量だ

マチが大きく収容能力の高いTB35も、たった109g重いだけの1413g

これだけのモノがTB35には収納できた

 SuperTransporterとTB35の実際の収納力比較ではTB35の方が大容量なので、“容積vs本体重量比”は極めて優秀だ。実際に、ここ数日、持ち歩いていたものをすべて実際に収納してみたがTB35には楽に収納可能だった。

 TB35は、「オロビアンコ」や「ダニエル&ボブ」に代表される「プチセレブ系」、「彼女が一押し系」、「デザイナーズブランド系」ではなく、プロの鈑金屋さんが、溢れるデザイナーズマインドをベースにクラフトマンシップの総力を挙げて造ったビジネスブリーフケースだ。明日からコレクションのビンテージなゼロ・ハリは宅内コンテナとして使うことに決めた。

TB35はアルミニウムに付いた傷とタンニンレザーの経年変化が楽しみなカバンだ


T教授

今回の衝動買い

アイテム:スタジオ・プロペラ「スタジオ・プロペラTB35」
価格:スタジオ・プロペラ西武池袋本店にて6万円で購入

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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