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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第244回

「NEX-5N」×50mmF1.8の新レンズで撮る猫の表情

2012年03月30日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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屋外ならシャッタースピードをギリギリまで上げられる!

 ただ、明るいレンズもいいことばかりじゃない。

 明るいと「ピントの合う範囲が極端に狭くなる」のだ。「被写界深度が浅い」というんだけど、背景が大きくボケるってことは、ちょっとしたピンボケも目立つってことで注意が必要だ。

 NEX-5Nは実をいうとAFがあまり速くなくて、じっくり撮るにはまったく問題ないけど、とっさの瞬間だと微妙にずれちゃうことがある。

 でも、面白い顔をしていたので載せちゃう。大あくびをして口を閉じようとする瞬間のかふか。

ちょっとピントがずれた上に被写体ブレしてるんだけど、その分臨場感があるというか、まあとりあえず、面白い顔が撮れたら細かい事は気にしないってことで!(2012年3月 ソニー NEX-5N+50mmF1.8)

ちょっとピントがずれた上に被写体ブレしてるんだけど、その分臨場感があるというか、まあとりあえず、面白い顔が撮れたら細かい事は気にしないってことで!(2012年3月 ソニー NEX-5N+50mmF1.8)

 では、50mmF1.8を付けて外に出よう。晴れた屋外だとシャッタースピードをギリギリまで上げられるので、どんな瞬間も止めて撮れちゃう。

奥から1匹歩いてきたので、両者の距離が一致したタイミングで撮ろうと待ってたら、つい「舌をペロ」につられてシャッターを切っちゃいました。でも、舌ペロ写真は愛らしいのでよし(2012年3月 ソニー NEX-5N+50mmF1.8)

奥から1匹歩いてきたので、両者の距離が一致したタイミングで撮ろうと待ってたら、つい「舌をペロ」につられてシャッターを切っちゃいました。でも、舌ペロ写真は愛らしいのでよし(2012年3月 ソニー NEX-5N+50mmF1.8)

 たとえば、猫が舌をペロッと出した瞬間。ああ、左の猫があと1歩、早くこっちに歩いて来てくれていたら、あと1歩内側を歩いてくれたらと思うけど、猫にそんなことを求めてはいけません。

 F1.8なら暗いところでもなんとか撮れる。雨がぽつぽつ降ってる夕方の軒下。猫も自分の家(というか、箱)の上でこっそりと雨宿り。

軒下で雨宿りしていたふさふさの長毛猫。夜は下にある箱の中で寝てるんだろな。毛布も敷いてもらってるし(2012年3月 ソニー NEX-5N+50mmF1.8)

軒下で雨宿りしていたふさふさの長毛猫。夜は下にある箱の中で寝てるんだろな。毛布も敷いてもらってるし(2012年3月 ソニー NEX-5N+50mmF1.8)

 濡れたらすごいことになるだろうなという長毛種でありました。人に慣れている猫なので近づいて、縦位置でそっと撮影。

 ちゃんと目線をくれるところがまた憎らしいですな。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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