3月29日、NECはネットワークの負荷状況に応じてネットワーク機器のメニーコアプロセッサーの稼働状況を動的に制御し、省電力化を実現する技術を開発したと発表した。
この技術は、ネットワーク機器のメニーコアプロセッサー(多数のコアを持つCPU)に対し、従来は考慮していなかったネットワークの負荷状況にあわせて、各コアの稼働を最適に制御するもの。昼間などネットワークの負荷が非常に高い時に頻発する瞬間的な負荷の増減にあわせ、CPUにおける各コアの稼動(動作/休止)を高速に制御。この制御を繰り返すことで、ネットワーク負荷がピーク値の20%に落ち込んだ瞬間に、ネットワーク機器におけるCPUの消費電力を約20%削減する。
さらに、夜間などネットワーク負荷が非常に低い時は、処理に必要な性能を維持したまま約45%削減が可能で、1日あたりでは約25%の削減になるという。
なお、本成果の一部は平成22年度総務省委託研究「グリーンネットワーク基盤技術の研究開発」によるもの。
