ちまちまBDにダビングしたほうがお得!?
ダビングが便利になると大容量HDDやBDメディアにどんどんダビングしたくなる。問題はどっちが懐にやさしいか、である。
そこで、大手量販店でBDメディアとUSB HDDの価格を調べてみた(3月28日現在)。大手量販店が扱う製品ということで、安くても品質には問題ない(はず)。
ちなみに、BDメディアについてよく分からない、という場合はASCII.jpの「ぶるれい!」というサイトを参照してほしい。メディアの種類から記録方式まで、よく分かる解説が掲載されている。
まず片面1層(25GB)の「BD-R」は、50枚パックが最安で3500円ほどで売られていた。25GBあたりの単価は約70円だ。
片面2層(50GB)の「BD-R DL」は、同じく50枚パックが1万1000円ほどとなっており、メディア単価は220円、25GBあたりの価格は約110円となる。
USB HDDは、REGZAブルーレイに対応している2TBの「HD-EB2.0TU2J」(バッファロー製)が1万6800円で販売されていた。25GBあたりの単価は210円。これを見るとBDメディアのほうが割安だ。やはりBDメディアを大量購入して、こつこつ保存するのがお財布にはよさそう。
最安を狙ってもBD-Rがお買い得
だが、徹底的に最安値を目指すと話は違ってくる。ここからの話は記録品質や互換性といった部分を度外視しているのであらかじめご了承願いたい。
まず、BDメディアは生産国やメーカーを問わないなら、秋葉原のショップなどで格安で入手できる。最安クラスは、BD-Rの50枚パックが2600円前後で売られており、25GBあたりの単価は50円前後。100枚(2.5TB)買っても5200円前後と、HDDと比較してとてもお買い得だ。
BD-R DLは流通量が少ないのか、それほど大手量販店と価格的に変わらない。最安クラスでもだいたい25GBあたり100円前後だ。
次いでUSB HDDだが、内蔵型HDDを外付けにするHDDケース、もしくはUSB-SATA変換アダプターさえ手に入れれば、安価な内蔵型のバルク製品でもいいような気がする。ただし、ケース/変換アダプターによってはうまく動作しない場合がある。(テレビのほうの)「REGZA対応」をうたう製品は多いのだが、レコーダー対応をうたう製品はほとんどないため、“人柱の精神”が必要になることは肝に銘じておきたい。
バルクHDDで現在一番お買い得感があるものは3.5インチの容量2TBのもので、最安クラスの製品の平均価格はだいたい1万1000円前後。25GBあたりの単価は137円ほどとなる。つまり、最安値を狙っても大容量HDDよりBD-Rの大量買いが安価だったりする。
ちなみに、25GBという容量は、BSデジタル(24Mbps)を約2時間、地デジ(17Mbps)を約3時間録画できる容量だ。M180の長時間モードを組み合わせれば、さらに長時間録画できるわけだが、例えば長時間モードで最高画質となる12Mbpsの「AF」モードなら約4時間半記録できるので2時間映画2本分を収録できる。
筆者がタイムシフトマシンで設定している「AS」モード(6Mbps)なら、約8時間49分の記録が可能。ドラマ1クールは難しいので微妙な容量であるが、前述の通り変換ダビングができるようになったのは心強い。再変換時に「ぴったりダビング」を選べば、BDメディアの容量に合わせて自動でレート変換してくれるのだ。