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Apple Geeks 第76回

新iPad+iOS 5.1の「音声入力」だけで原稿を書けるか?

2012年03月26日 12時00分更新

文● 海上忍

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音声入力機能を検証する

 ここからの原稿は、デスクトップ環境で若干手直ししてはいるが、記号類を含む文字のほとんどは新iPadの音声入力機能を利用して入力したものだ。そうすることで、実際に試してみなければわからないこと、英単語など実際に話してみなければ入力可能かどうかわからない言葉は何かなど、一定の成果が得られたと思う。以下、カテゴリーごとに整理してみよう。

音声入力機能は、「設定」→「一般」→「キーボード」の画面からオン/オフできる

音声入力機能は、日本語キーボードを表示した状態から、スペースキー左横のマイクボタンをタップして起動する。ちなみに、新iPadの内蔵マイクは天面側の中央部分にある。カバーなどで覆っているとマイクの感度が落ちるので注意しよう

変換精度をテストする

 変換精度のテストとして、同音異義語を含む文の読み上げを実施した。MS-DOSや漢字Talkの昔は、「貴社の記者は汽車で帰社した」を一度に変換できるかどうかを日本語IMEの性能を測るテストとしたものだが、もう少し実用的な文に変えている。

 その結果だが、まずまず納得のできるレベルだった。「かき」は文意に応じて「下記」「牡蛎」「柿」となり、「はし」も意図どおり「箸」や「橋」に変換された。文脈解析が行われていることは確かだろう。

 ただし、イントネーションの聞き分けは行われていないようで、「かきがたべたい」(アクセントなしの「かき」)では「牡蛎が食べたい」に、「かきのみがなっている」(牡蛎に誤変換されることを狙って「か」にアクセント)では「柿の実がなっている」に変換された。

表1:変換精度テスト
1.かき(下記/牡蛎/柿)の解釈
下記の件、よろしくお願いします。
カキフライがおいしかった。
柿の木に上った。
2. はし(端/走/端/橋)の解釈
ページの端に走り書きした。
箸を持って橋に上った。

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