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天才猫とBD少女 第5回

大切な録画データはBDに焼いてアーカイブすべし(前編)

かふか、好きな番組はパッケージにもこだわって保存したいよっ!

2012年03月25日 09時00分更新

文● 編集部、モデル●金原朋未、かふか・大五郎@荻窪家

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デジタル放送の画像は綺麗(そして容量が大きい)ですが

 「テレビ放送が完全に地デジに移行して、大騒ぎになったのも今は昔ニャ……」

 「そこまで昔のことじゃないでしょ。アナログ停波は昨年7月だし、東北三県ではアナログ放送が延長されて続いていたけど、それも2012年3月31日で終わるんだって。長い間お疲れ様でした、アナログさん」

そしていつものように、かふかと大五郎の裏方トークが始まります……

 「それはともかく、録画したテレビ番組もBDに保存できるんだよね」

 「もちろんだニャ」

 「まずは地デジ放送の画質とBDの容量について整理してみようか」

 「今までのおさらいも含めてだニャ」

デジタル放送のフォーマット
種類 解像度 最大ビットレート
アナログ放送(※) 720 × 480ドット (※) ──
DVD 720 ×480ドット 11.08Mbps
地上デジタル放送 1440×1080ドット 16.85Mbps
BSデジタル放送 1920×1080ドット 24Mbps
Blu-ray Disc 1920×1080ドット 36Mbps(216Mbps最大)

※便宜的にデジタルに置き換えた場合の数値

 「アナログ放送と比べるとだいぶ映像が綺麗になっているのがわかるニャ」

 「音も高音質になっているし、データ放送も受信できたりするよ」

 「さて、こんな綺麗な地デジ放送を保存しておくためには、やっぱり大容量のBDが必要なんだニャ」

記録時間の目安
メディア 地上デジタル放送 BSデジタル放送
BD(1層) 約180分 約130分
BD(2層) 約360分 約260分
詳細はhttp://www.jria.org/personal/bd/参照

 「これはテレビ放送の画質でそのまま保存した場合の数値だね」

 「レコーダーの設定で『粗めの映像でたくさん保存』することも選べるから、あくまで参考だニャ」

 「ちなみにデジタル放送をDVDに保存することはできなくもないけど、画質を落とさなければいけないしDVDの種類が限られるんだ」

 「そもそも、ちょっとしかデータが入らないしニャ」


ダビングとコピーの間

 「今までトモちゃんは自分で撮った映像をBDに保存していたけど、今回はテレビの録画なんだニャ」

 「その違いは何だろう?」

 「自分で撮った映像ならどんな風に使っても大丈夫だけど、テレビ番組や映画はその制作者に著作権があるんだニャ。たとえ自分の家のレコーダーに録画したデータでも、好き勝手はできないんだニャ」

人の世界は猫から見ると、たまにすごく複雑に見えるニャ

 「著作権は守らなければいけないけど、自分で録画したデータをまったくいじれないのは不便すぎる。どういう線引きにすればいちばん有益かはまだ分からない。試行錯誤の途中なんだ」

 「いま地上デジタル放送やBSデジタル放送で、主に使われているのは、ダビング10という方式だニャ」

 「以前はコピーワンスと言って、録画データをレコーダーからディスクに『移動』させることしかできなかったんだ。元々レコーダーに入っていたデータは消えてしまったんだね。これはCSデジタル放送や有料チャンネルなどは今も使われている」

 「ダビング10ではレコーダーからの“コピー”が9回、“移動”が1回までが許されていて、合計10回まで録画データを外のメディアにダビングしたり、移動したりできるニャ」

 「最大、10箇所に同じデータを保存できるということだね」

 「書き込み作業中にエラーが出ても安心だニャ」

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