3月30日、すべてのFacebookページが、新しいユーザーインターフェイス「タイムライン」に強制変更されます(時間は未定)。時間が限られているので、筆者が所属するTAMでもFacebookページのタイムライン対応に追われています。
“タイムライン移行後”の新しいFacebookページにおける変更点、対応のポイントを、事例を交えて紹介します。
新Facebookページのここが変わる!
Facebookページがタイムラインに移行する際に変更される点は大きく以下の4つです。
- ユーザーインターフェイスのタイムライン化
- アプリタブの取り扱い変更
- 投稿についての変更
- 管理機能の拡大
1.ユーザーインターフェイスのタイムライン化
昨年より個人のプロフィールページで変更がすすめられていた新ユーザーインターフェイス「タイムライン」が、いよいよFacebookページにも反映されることになりました。タイムライン化によって、企業の近況や写真投稿などは時系列に大きく表示されるようになります。
ページ上部には、「カバー写真」と呼ばれる大きなイメージを設定できます。感覚的には、企業サイトのトップページによくあるイメージ訴求エリアを想像していただければよいでしょう。 カバー写真は、縦横315×851pxの画像が設定できます。ブランドを上手に表現したインパクトのある画像を用意しましょう。
また、カバー写真にはいくつかの決まりごとがあります。以下のような宣伝的な情報はカバー写真に含められません。
- 価格または購入情報「40%オフ」や「こちらからダウンロード」など
- 連絡先情報 ウェブサイトアドレス、メールアドレス、住所、その他のFacebookページの「基本データ」セクションに記載すべき情報
- 「いいね!」や「シェア」などFacebookの機能またはアクションの言及、またはそれを指す矢印
- アクションを促す表現「今すぐゲット」、「友達に伝えよう」など
設定時にも以下のようなダイアログが表示されます。違反しないように気をつけましょう。
タイムラインへの変更によって、プロフィール写真のサイズも変わります。新しいプロフィール写真の表示サイズは180×180pxですが、ニュースフィードなどでは32×32pxのサイズでサムネイルとして表示されますので、小さくなっても視認性を確保できる画像を選択しましょう。
プロフィール写真はFacebookサイト内でブランドを表現する重要なイメージであるとともに、ニュースフィードや広告などでアイコンとしても利用されます。ブランドのロゴやブランドと結びつきの深い認識されやすい画像を選択しましょう。
カバー写真とプロフィール画像については、記事の最後にいくつか事例を紹介していますので参考にしてください。
2.アプリタブの取り扱い変更
いままでFacebookページの左側に並んでいたアプリへのナビゲーションが、ページ上部、カバー写真のすぐ下に「ビュー」として配置されることになりました。これにより、写真やイベント、キャンペーンなどの「アプリ」へユーザーを簡単に誘導できるようになりました。
「ビュー」や「アプリ」は最大12個まで設定でき、そのうち4個までがデフォルトで表示されます。残りのビューやアプリはページ右側のドロップダウンから選択できます。デフォルト表示されるビューやアプリはクリックされる確立が高くなるので、どのビューやアプリを表示するかが重要です。
また、これまで「ウェルカムページ」として使っていた、ファン以外のユーザーだけに特定のタブを表示する「デフォルトで表示するタブ」の設定が廃止されます。
「いいね!」を押してくれたユーザーに特典を与えたり、特別なページを見せたりする「ファンゲート」と呼ばれるテクニックは使いにくくなります(リンクや広告から特定のタブへ直接誘導することはできます)。
3.投稿についての変更
ユーザーインターフェイスがタイムラインに変わることで、投稿の表示方法にもいくつかのバリエーションが加わりました。重要な投稿をページの「トップに固定」したり、「ハイライト表示」させたり、ブランドにとっての大事な瞬間を過去にさかのぼって「大事なできごと」として登録できます。
トップに固定した記事は最大7日間、Facebookページの上部に表示されます。Facebookページに訪れたユーザーは最初にこの投稿をみることになるため、重要なコンテンツ、たとえばいま実施しているイベントやキャンペーンなどを表示するとよいでしょう。
また、タイムライン上の投稿にある星マークを選択することにより、ハイライト表示ができます。ハイライトすると投稿はページの幅全体に拡大されます。大事な投稿、きれいな写真や重要な動画などをハイライト表示させましょう。
新しく追加された「大事なできごと」という機能では、ページにとって大事な瞬間を紹介することが出来ます。大事なできごとの投稿には旗のマークが追加され、ハイライト表示同様、ページの幅全体に拡大表示されます。過去の日付に対して投稿できるので、会社の沿革のような見せ方もできます。
Facebookページへの投稿は、1日1回、週に5〜6回定期的に投稿することでファンのニュースフィードに継続に投稿が表示されファンと交流できるようになります。写真や動画は大きく表示されるようになるので、ますます重要になっていくでしょう。
また、新しいFacebookページでは「自分の友達」とFacebookページとの交流状況が上部に表示されているので、自分とFacebookページとの関係がよりパーソナライズされた形で視覚化されます。
4.管理機能の拡大
新しいFacebookページでは、ページを効率的に管理できるように「アクティビティログ」と「新しい管理者用パネル」が追加されます。
アクティビティログは、Facebookページのタイムラインを管理するためのツールです。ページに対するすべての投稿を見られるようになっています。
新しい管理者用パネルには、対応が必要なお知らせや「インサイト」のデータ、「新規のいいね!」など重要な情報が表示されます。
また、今回の変更で、「ユーザーによるFacebookページに対するメッセージ」が送信できるようになりました。ユーザーはタイムラインに対する投稿やコメント以外にFacebookページを運営しているブランドと1対1で直接対話できます。ユーザーから届くメッセージに対応できる体制を整えましょう。