モバイル端末を狙うマルウェアは急増の一途を辿っている
2012年3月15日にマカフィーが発表したサイバー脅威の状況を見てみると、新規に報告されたモバイルマルウェアはすべてAndroid端末を狙うものだったという。
端末普及数からすれば狙いやすいのもあるし、Androidの脆弱性や「野良アプリ」をインストールしやすい。何より「PC同様のセキュリティを必要とするハードである」という認識が広まりきっていないところにつけ込んでいると思われる。
スマートフォンはケータイであってケータイでない。いっそ超小型PCと言い切ったほうが適切だ。まあ、平素からASCII.jpを読んでくれているボーイズ&ガールズ、その他年齢がそれなりに高い方々ならばわかっていると思う。
ただ、自分だけが気をつければいいと考えるのは早計。危険なマルウェアの大半はroot権限を狙うものが多く、電話番号やメアドなど個人情報満載のスマホの場合、その権限が奪取されることは「詰み」に等しい。
家族が持つAndroid端末のroot権限がマルウェアによって奪われたとする。すると一緒に自分の番号やアドレスも漏れてしまう。であるからして、ASCII.jp読者においては、「俺だけは絶対安全!」に留まらず、家族や同僚のセキュリティもある程度ケアしてあげるのが吉だ。それは巡り巡って自分の個人情報を守ることにもつながるだろう。