本体のレッドイルミネーションと
キーボードの白色LEDが上質感を演出
個人向けデスクトップのハイエンド機のみに許された“Phoenix”(フェニックス)のブランド。不死鳥というその意味に恥じない、重厚感と使いやすさを兼ね備えた筐体デザインも魅力のひとつだ。
やはり目を引くのはピアノブラックの筐体にきらめく“レッドイルミネーション”。本体正面のボトム部分に追加された3本の水平線(トリプル・レッドバー)に加え、サイドパネルには筐体の内部が透けて見える窓(クリアサイドウィンドウ)を用意。そこから炎のように爛々と輝く内部の水冷ラジエーターファンが透けて見えるという存在感ある演出だ。
もうひとつの特徴が、標準付属のプレミアムLEDキーボード。キーとキーに間隔を取った浮き石型デザイン(アイソレーションタイプ)のUSBキーボードで、白色LEDによって4段階の調光が可能なキートップ部分のバックライトと、左右を照らすサイド・ライトバーにより、暗い環境でも快適な入力が可能だ。
見た目の良さだけでなく、3Dゲーム(特にFPSやMMO RPGなど)では、暗がりの中で戦闘する状況がよく発生する。暗部の階調をキッチリと把握するためには室内の照明を落としたいところだが、そんな場合でも手元を確認しながら操作できる。
もちろんゲームをしない人──例えば間接照明や、深夜室内のあかりを控えめにして、作業に集中したい場合などに便利だろう。バックライトのオン/オフと調光は、右上の専用ボタンでカンタンに操作できる。
使いやすさに配慮した端子類
Micro ATX規格に準拠したh9-1190jp/CTの筐体は、スペックだけでなく拡張性も十分。USB端子は12個と豊富で、最大2台の光学式ドライブを搭載できる。無線LANなども搭載可能で、そう考えればコンパクトに機能を凝縮していると言える。
とはいえ、机の上のスペースを削減するため、タワー型筐体は机の上ではなく床の上に置いて利用している人が多いはず。そんな人への配慮も欠かさないのがHP流だ。
電源ボタンや抜き差しする頻度の高い端子類は上部に集約し、足元に筐体を置いている場合でも、上から手を伸ばしてカンタンに操作できるようにしている。上部は少しくぼんだ形状で、スマートフォンなどを気軽に置いて充電することも可能。端子類が前向きではなく後ろ向きに配置してあるので、ケーブルの取り回しもスムーズだ。
ヘッドホン端子はHP製品の特徴であるBeats Audioにももちろん対応。高音質かつ豊かな低域を持った魅力あふれるサウンドがウリだ。