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SKE48 秦佐和子が一目ぼれ? HPの最高峰デスクトップPC

2012年04月03日 17時19分更新

文● 有田川望

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水冷システムは静かでよく冷える

 一般的なパソコンでは、CPUなど発熱の高い部品をCPUファンで冷やす“空冷”と呼ばれる仕組みがとられているが、HP Pavilion Desktop PC h9 “Phoenix”では、水を循環させて熱を逃がす“水冷”システムを採用している。

 水冷システムでは、CPUの発熱を冷却効率の良い水で吸収。温められた水をポンプでラジエーターユニットに回して冷却。その水を再びCPUクーラーに戻して一定の温度を保つ。そのため、空冷に比べて若干複雑な機構となるが、空冷に比べて効率よくCPUを冷却することが可能で、夏場など室温が高くなってしまう環境でも、その影響を受けにくい点が特徴だ。

 もうひとつ重要なのが、空冷ファンに比べて騒音や廃熱が圧倒的に少ないという点。そのためHP Pavilion Desktop PC h9 “Phoenix”では、けたたましい音を立てながら熱い空気が外に出るというデスクトップPCの悪いイメージをまったく感じることなく、長時間のゲームを楽しめるのである。

 また搭載可能なCore i7 3000番台(Sandy Bridge-Eプロセッサー)は、一般的なメーカー製パソコンに比べて非常に高速だが、さらに型番の末尾にXがついているExtream Editionや、末尾にKの付いた製品は“倍率フリー”と呼ばれるユーザーがCPUの動作速度を自由に変えられるモデルで、十分な冷却性能を持つPCシステムであれば、メーカーが保証しているよりもさらに高いCPUの性能を引き出すことが可能である。

 HPの資料によると、高負荷時のCPU温度は空冷の54度に対して、水冷は40度と25.9%も低く、冷却性能の高さが伺える。高クロックなCPUはハイエンドになるとちょっとした差で価格が跳ね上がるので、お得という面がある。コアなゲームユーザーであれば、パソコンやグラフィックスカードの性能がゲームの勝敗を決めることが多々あることを知っているから、非常に興味がある部分だろう。

一回りコンパクトなボディに最新スペックを凝縮

 Micro ATX規格に準拠したh9-1190jp/CTは、性能や拡張性を考えるとかなりコンパクトな印象を与えるデスクトップPCだ。

 内部には背面のネジを手で回し、側板を外すだけでカンタンにアクセスできる。中を見ると、さまざまなパーツが凝縮して取り付けられていることが分かる。メモリー交換をしやすくしたり、内部の通気を確保するため、CPUやメモリースロットは本体の下側(逆向き)に取り付けられている。中央部分にある巨大なグラフィックスカードは固定金具でしっかりと支えられているが、メモリーは干渉せず交換できる。

 全体的に密集した内部構造ではあるが、側面に通気口を設けるなどエアフローに配慮した設計となっており、水冷ユニットで冷やせないビデオカードやマザーボードなどはここから空気を取り入れ、上部に逃がす設計になっている。後述するように、HDDやSSDをたくさん詰めるのは本機の特徴だが、フロント部分には最大3つのHDDを搭載できるベイが用意されている。交換や増設する際にはこのユニットをネジで外して作業する形だ。

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