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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第242回

「Nikon 1」+マウントアダプターで猫たちを撮る!

2012年03月16日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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Nikon 1専用レンズとFマウントレンズの使い分け

 次も18-200mmだけど、そんなに遠くなかったので95mm(256mm相当)で。

高倍率ズームなのであまり遠くないときはそこそこにおさえて。左からとことこと歩いてきてこっちをちらりと見た瞬間。このあと、門の向こうに消えていきました。よく見るとすでに身体は逃げに入ってます(2012年3月 ニコン Nikon 1 V1 + FT1 + AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR)

高倍率ズームなのであまり遠くないときはそこそこにおさえて。左からとことこと歩いてきてこっちをちらりと見た瞬間。このあと、門の向こうに消えていきました。よく見るとすでに身体は逃げに入ってます(2012年3月 ニコン Nikon 1 V1 + FT1 + AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR)

 ちゃんと手ブレ補正も効くが、AFは中央のみとなる。まあそれは慣れてしまえばなんてことない。

 この猫も警戒心が強くてすぐどこかへ去ってしまったが、その兄弟っぽい猫は人間に興味がある様子。

 お、もうちょっと近づいて撮れるかなとレンズを50mmF1.8に付け替えてみた。曇天下で暗かったけど、F1.8ならレンズが明るいのでシャッタースピードも上げられるのだ。

 こんな口を開けた瞬間もぴたっと止められる。

同じ位置からレンズを付け替えて。F1.8だとシャッタースピードも速くできるし背景もきれいにボケるのでなかなかいい。なんか、よく鳴いてくれたのでこんな瞬間もばっちり(2012年3月 ニコン Nikon 1 V1 + FT1 + AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G)

同じ位置からレンズを付け替えて。F1.8だとシャッタースピードも速くできるし背景もきれいにボケるのでなかなかいい。なんか、よく鳴いてくれたのでこんな瞬間もばっちり(2012年3月 ニコン Nikon 1 V1 + FT1 + AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G)

 で、そろそろと近づいて、猫餌の袋を取り出してカサカサと音と立ててみると、するするとこっちへ寄ってきてくれた。

にゅうっと近づいてきた瞬間、目にピントを合わせてパシャリ。やっぱAFが速いのはありがたい、ってのがわかる1枚ですな。ちゃんと去勢されている地域猫の模様(2012年3月 ニコン Nikon 1 V1 + FT1 + AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G)

にゅうっと近づいてきた瞬間、目にピントを合わせてパシャリ。やっぱAFが速いのはありがたい、ってのがわかる1枚ですな。ちゃんと去勢されている地域猫の模様(2012年3月 ニコン Nikon 1 V1 + FT1 + AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G)

 おお。ここまで寄るとF1.8ならではの背景のきれいなボケが楽しめるってもんだ。ちょっと顔が汚れているところがまたいい。

 この写真、こんなにアップで撮れているけど、それはレンズが望遠だからで、これ以上近づかれるとやばい。

 でもそんなときは、Nikon 1用のレンズに付け替えちゃえばいいのだ。近距離では軽くて使いやすいNikon 1専用レンズを、遠いときはFT1をかましてFマウントレンズを望遠で使う、ってのがよさげ。

 このあたりは地域猫が結構いるようで、また別の猫が登場(前ページ冒頭写真)。

 一見、本ページ1枚目の写真と同じ猫のようだけど、よく見ると顔の模様や目元が違う。こっちの方が愛嬌がある感じ。

 最後に、帰り際に見つけた今日5匹目の猫を。

 こんな風に背景がすーっと抜けていると、F1.8の明るいレンズならではのボケを楽しめるってもんだ。

背景がすーっと抜ける感じを狙って縦位置で撮ってみた。こういう住宅街っぽい路上猫というのもよいものです(2012年3月 ニコン Nikon 1 V1 + FT1 + AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G)

背景がすーっと抜ける感じを狙って縦位置で撮ってみた。こういう住宅街っぽい路上猫というのもよいものです(2012年3月 ニコン Nikon 1 V1 + FT1 + AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G)

 今回、Nikon 1が使用できる期間と天候の問題で曇天下の写真が多くなっちゃって申し訳ないんだけど、来週もこの話をひっぱる予定であります。連写系とか使い勝手の話を。

 今回使ったのは上位モデルのV1だけど、よりコンパクトで気軽に楽しむなら低価格な「J1」(ボディーのみの実売価格は5万4000円前後)で十分。普段、ニコンの一眼レフを使っていてレンズも持っているのなら、同じレンズを使えるサブ機として持ってもいいと思うよ。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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