Facebookアプリのメリット
モバイルに限らず、Facebookアプリのメリットは、ユーザーのさまざまな情報をFacebookのGraph APIを使って取得できることです。たとえば以下のような情報がGraph APIで取得できます。
- 【User】
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- ユーザーの性別
- ユーザーの出身地
- ユーザーの交際ステータス
- 【FriendList】
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- 友達リストのID
- 友達リストの名前
- 【Album】
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- アルバムの位置情報
- アルバムのタイトル
- アルバムの説明文
Facebookモバイルアプリでは、これらの情報を使って、それぞれのユーザーに合わせてカスタマイズしたコンテンツを提供できます。性別や出身地によって表示する情報を切り替えたり、アルバムの写真をアプリに取り込んで使ったり、アイデア次第でいろいろなアプリが作れるのです。
HTML5開発を効率化するライブラリー「jAction」
FacebookモバイルアプリはWebアプリなので、HTML/CSS+JavaScriptで実装できます。多くのスマートフォンはHTMLの最新版であるHTML5に対応しており、HTML5の Canvasを使ったゲームなどのインタラクティブなコンテンツも作成できます。
ただし、Canvasには画像を描画するための最低限の機能しかなく、ゲームのような複雑なアプリを作るにはかなりの手間がかかります。そこで、本連載では、JavaScriptライブラリー「jAction」(http://jaction.info/)を使ってFacebookモバイルアプリを開発していきます。
jActionはスマートフォンに特化したJavaScriptライブラリーです。「HTML5+JavaScriptによるWebアプリの開発工数を3分の1以下におさえること」を目指し、キャラクターなどの画像をレイヤー配置する、配置した画像を動かす、衝突を判定する、といったCanvasを扱いやすくするメソッドを中心に備えています。
また、jActionは、モバイルFacebookアプリを作りやすくする「FacebookClass」を用意しています。現在、FacebookClassにはログイン処理、友人のアイコン画像リスト取得、シェアなどの機能が実装されており、今後、機能を拡張していく予定です。
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次回から実際にjActionを使って、Facebookモバイルアプリの制作に入っていきます。
著者:萩原伸悟(はぎわら・しんご)
企業PR、ソフトウェア開発を専門とする株式会社tadashikuのエンジニア。メー カーでシステムエンジニア、ゲーム制作会社でアプリエンジ ニアを経験後、2011年8月に株式会社tadashikuを設立。PRを目的としたウェブアプリの企画・開発を行なう。HTML5によるウェブア プリ開発を効率化するJavaScriptライブラリー「jAction」を運営。拡張メソッドの追加、実装、サイト制作、サイト内チュートリアルの作成を担当。