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新「iPad」―感性を刺激する未体験の解像感がポストPCの未来を斬り開く

2012年03月15日 10時01分更新

文● 林 信行

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ビックリする音声文字入力の精度

 iPadには、iPad 2にはないソフトウェアの新機能も搭載されている。音声による文字入力だ。この機能は、iPhone 4SでもOSをiOS 5.1にアップデートすれば利用できる。

音声入力用のボタンはソフトウェアキーボードに表示されている

 iPhone 4Sと同じプロセッサーを搭載したiPad 2でなぜ利用できないのかは少し疑問だが、この機能の認識率の高さを知ったら、それだけのために新しいiPadを選ぶ人も出てきそうなくらいに精度が高い。

 技術用語などカタカナ用語が続くような文章は苦手だが、かなりの長文でも驚くほどの精度で変換してくれる(むしろ、長文のほうが前後の文脈から文章に補正をかけられるので正確に認識できるのかもしれない)。

 Siri同様、インターネットを使ってサーバー側で認識する技術で、インターネットにつながっている間だけ、キーボードにマイクのアイコンが表示される。

新iPadの音声による文字入力機能は、長文でも驚くほどの精度で変換してくれる

 この機能で「いいな」と思ったのは、認識する音声の言語が、キーボードの言語に紐付けされている点だ。

 つまり、日本語のキーボードを入力している間は、基本は日本語音声入力モードになっており、多少のカタカナ英語は認識するが、キーボードを英語に切り替えると、音声認識も英語向けに切り替わる。単純なことだが、きわめて直感的かつ使いやすい。

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