外観は同じでも中身はまったくの別物
さて、新しいiPadの見た目はiPad 2そっくりだと書いた。果たして、これは本当にディスプレーだけを変えた製品なのか?
答えは、もちろん「否」だ。
新しいiPadは、正確には、これまでとまったく異なるiPadを、世界でもっとも高い評価を受けている美しいiPad 2の筐体に凝縮した「新生iPad」だ。
実際、ディスプレーがまったくの別物であることはすでに述べた。
この超高解像度のディスプレーでの表示を支えるために、CPU部分はほぼそのままながら、グラフィック処理プロセッサ(GPU)のコアを4倍に増やした独自開発プロセッサー、「A5X」を搭載。
これに加えて実はiPadの要である通信機能でも、今回新たに4G(第4世代)通信と呼ばれるLTE(かつては3.9Gと呼んでいた)や3.5Gと呼ばれるHSPA+といった携帯電話網を使った高速通信にも対応している。
残念ながら、日本では最大42MbpsのLTE接続ができる予定はないが、ソフトバンクは7月25日以降に21MbpsのHSPA+でのサービス開始を提供している。
解像度4倍でも高いパフォーマンスを実現
iPad 2とiPadでさまざまなベンチマークテストのアプリケーションを動かしたところ、ほとんど差が出なかった。驚くべきは、iPadは4倍の解像度を備えながら結果が変わらなかった点だ。
「GLBenchmark 2.1」という最新のベンチマークソフトを使うと、新GPUの性能はiPad 2のおよそ1.5倍だった。それに加え、搭載メモリーがiPad 2の512MBから倍の1GBになったことも手伝い、4倍の解像度ながら同じ表示パフォーマンスを達成していると思われる。
新「iPad」と「iPad 2」のスペック | |||
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iPad Wi-Fiモデル (Wi-Fi+3G&4Gモデル) |
iPad2 Wi-Fiモデル (Wi-Fi+3Gモデル) |
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本体サイズ | 幅185.7×奥行き8.8 ×高さ241.2mm |
幅185.7×奥行き8.8 ×高さ241.2mm |
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重さ | 652g(662g) | 601g(613g) | |
液晶 | 9.7型 | ||
解像度 | 2048×1536ドット(264ppi) | 1024×768ドット(132ppi) | |
CPU | Apple A5X(1GHz) | Apple A5(1GHz) | |
グラフィックス機能 | PowerVR SGX543MP4 | - | |
メモリー | 1GB | 512MB | |
ストレージサイズ | 16/32/64GB | ||
LTE | 4G LTE(700MHz、2.1GHz) | - | |
3G通信 | UMTS/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA GSM/EDGE |
UMTS/HSDPA/HSUPA GSM/EDGE |
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無線LAN | IEEE 802.11a/b/g/n | ||
Bluetooth | Bluetooth 4.0 | Bluetooth 2.1+EDR | |
iSightカメラ(動画) | 5メガピクセル(1080p HD) | 960×720ドット(720p HD) | |
バッテリー 駆動時間 |
無線LAN | 最大10時間 | |
3G回線 | (最大9時間) |