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Flight Simulatorシリーズの新作がなんと無料で登場!

Microsoft Flightに合わせて買いたいジョイスティックはこれ!

2012年03月09日 11時45分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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 プロファイルを編集する「プロファイルエディタ」では、FLY5の12ボタン、8方向ハットスイッチの各方向、ホイールの前後回転、スティックの前後左右/ひねり、スロットル(左右それぞれ)のすべてに、任意のキー操作やマクロコマンドを割り当てられる。エディタの機能はわかりやすく、表示も日本語に対応しているので、キーやマクロの割り付けもマニュアルいらずで簡単にできる。割り付けたいボタンを押すと、画面上でそのボタンが青く光り、ボタンの項目まで自動で移動するので、どのボタンに割り当てるのかを間違えることなくできる。

プロファイルエディタを「プログラミング」モードに切り替える。スティック上のボタンを押すと、対応するボタンが画面上で青くなり(赤枠部)、右の割り当て設定部で青くハイライトする

ボタンには1キー操作だけでなく、マクロコマンドやマウス操作も割り当てられる。作成した操作やマクロに名前を付けておくと、メニューから簡単に選択できる

 スティックの前後左右やスロットルのようにアナログ入力が可能な部分は、「バンド」と呼ばれる設定でキーを割り当てると使いやすい。バンドは「何%スティックを傾けたらキー入力」といった設定なので、スティックに軽く触れただけで入力されてしまう心配がない。バンドの有効しきい値は、マウスのドラッグで簡単に変えられる。このプロファイルエディタは、本当によくできていて使いやすい。

スティックの前後左右には、「バンド」でキー操作を割り当てると使いやすい。デフォルト値では直立状態を50%として、各方向に17%ほど傾けるとキー入力になっている

バンドのしきい値も簡単に変えられる(赤枠部)。例えば、どちらかの方向にだけ反応を鈍くする/敏感にするといった設定も可能

設定したキー割り当てが正常に動作するかを確認するテスト機能もあり

この種の海外製ゲームコントローラーや付属ソフトは日本語に対応していないことも多いが、FLY5の設定ソフトはきちんと日本語表示ができる。エライ!

 Microsoft Flight(以下Flight)はゲーム自体がジョイスティック操作に対応しているため(当たり前か)、プロファイラーの世話にならなくてもFLY5で飛行機を飛ばせた。スロットルにもきちんとエンジン出力が割り当てられているので、右手にスティック、左手にスロットルを握って操作をすると、いかにも飛行機を操縦しているような気分でゲームを楽しめる。

Microsoft Flightの舞台はハワイ。標準の状態ではハワイ島のみが提供されている。ハワイ島西側には豪華客船が停泊している

 Flight本体は無料で提供されていて、飛行機やマップの追加を有料(支払いはXboxのゲーム同様にマイクロソフトポイントを使用)で提供する形となっている。現状では無料提供されているのは、ハワイ島のマップと飛行機2種類のみ。オアフ島などハワイ諸島のほかの島々や、P-51 ムスタングなどの追加機体が有料で提供されている。

無料提供されている機体の1つ「Icon A5」。高級乗用車をイメージさせるデザインとインテリアを備えたレシプロエンジンの2人乗り水陸両用機

ゲームは自由に飛ぶ「Free Flight」のほか、ミッションを達成したり、マップ上の特定ポイントを探して飛ぶといったモードが用意されている。画面はチュートリアルミッションでの着水シーン

さすがに最新のフライトシムだけあって、マップは一軒一軒の家まで作られているほど緻密。Core i7-940とGeForce GTX 580(メモリー1.5GB)、メモリー12GBの環境では、表示品質を全て最高にしてフルHD解像度(全画面モード)で表示しても120FPS程度で表示できていた。動作はあまり重くないようだ

 現状では飛べるマップが少なすぎるが、ハイスペックなマシンで動作させると、最高品質の表示でも非常に軽快で快適だ。Microsoft Flight Simulatorシリーズは、マップや飛行機のデータを作って販売するサードパーティー企業が国内外に多数あるので、今後の拡充に期待したい。個人的には米国西海岸沿いからラスベガス辺りまでをじっくり飛んでみたい。

FPSにも活用中! これが意外に合うんです

 Flight用に買ったFLY5だが、実のところ記者の場合、FlightよりもFPSに使っている時間の方が長い。「FPSをジョイスティックでプレイ?」と疑問を持たれるかもしれないが、これが意外にしっくりくるのだ。

 FLY5は頂部に5ボタンとハットスイッチ、ホイールを備えている。これらにキーを割り当てると、マウス(記者の場合はトラックボールのM570)の各ボタンと合わせれば、FPSで使う大半の操作を、キーボードを使わずに操作できるようになる。チャットや使用率の低いオプション武器まではさすがに無理だが(戦闘中はスティックから手を離す余裕がないので、スティック台座のボタンには割り当てていないため)。

 実際に記者は右手にトラックボール、左手にFLY5という操作系で、「Battlefield 3」や「Call of Duty Modern Warfare 3」を楽しんでいる。移動は手首の傾けでコントロールできるため、移動しながらの各種操作が容易になるのがいい。キー操作が少なければ、MMORPGにも利用できるだろう。実際に記者は1999年代末にMMORPGの「EverQuest」をプレイしていた際には、当時使っていたWingmanジョイスティックを使って、快適にプレイしていたものだ。

 フライトシム系はもちろん、使いやすいプロファイルエディタのおかげでアクションゲームでも使い道のあるFLY5。Flightに合わせてジョイスティックを購入しようとという人から、FPSメインのPCゲーマーまで、幅広くお勧めしたい逸品である。日本で販売されているのは輸入品のみのようで、店頭での購入は秋葉原でも海外ゲームに強いショップ※1くらいに限られるが、通販でも扱っているので購入はそう難しくない。ちなみに価格は、おおむね6000円前後のようだ。
※1 アーク、ツクモDOS/Vパソコン館2F、トレーダー4号館カオス館など。

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