3月5日、NECは業務用タッチパネル一体型コンピュータ(パネルコンピュータ)の新製品として、Android 2.3を搭載する「タブレット型パネルコンピュータ(10.1型)」を発表した。
タブレット型パネルコンピュータ(10.1型)は、利用する業務や環境に応じて、タッチパネルの静電膜/抵抗膜の選択、カメラ・NFC・センサーの搭載有無、ユーザー独自アプリケーションのプレインストール、筐体色の変更、専用クレードルの受託開発に対応する。
これまでパネルコンピュータは、企業の専用機器に組み込んだり、据え置き型として利用されてきたが、持ち運びやすさといった利便性の向上や高いセキュリティを確保しながらの共有利用などのニーズが高まったことから、本製品の製品化に至ったという。
端末を複数人で安心して共有できる独自技術を搭載しており、1台の端末でユーザーごとに異なる利用環境(使用できるアプリケーションやユーザーごとにアクセスできるデータの制限など)を設定できる。これにより、実務者の利用時には業務アプリケーションのみを表示し、システム管理者に切り替えると管理画面を表示するといった環境を実現できる。この利用環境の切り替えは、端末にNFC対応のカードをかざすなど、簡単な動作で行なえるという。
またセキュリティ面では、事前許可のアプリケーションのみを実行させるホワイトリスト方式のアプリケーション制御、ユーザーによる安易なパスワード設定の防止(パスワードポリシー設定)や、設定回数以上のパスワード入力で内蔵データを消去する「ローカルワイプ機能」などに対応する。
タブレット型パネルコンピュータ(10.1型)の価格は8万9000円からで、出荷開始は3月19日。