ウェブを巡回しながら、5時間以上のバッテリー駆動
「BBench」でウェブ閲覧時のバッテリー駆動時間を計測した結果、5時間25分でバッテリー残量が5%となり、システムが休止状態となった。公称値の9時間には足りないが、無線LANを利用して常時ウェブにアクセスしていたことを考えると十分な結果だろう。
そもそも無線LANはPCのバッテリー消費を加速する要因のひとつ。バッテリーを少しでも長持ちさせたいなら、オン/オフを頻繁に切り替える必要がある。しかし今回は無線LANを有効にしたままの条件にも関わらず、実測で約5時間半という結果となった。
搭載しているパーツや起動しているソフトによって異なるが、ウェブ閲覧のみの利用でも5時間程度は駆動すると考えていいだろう。実際にこれだけ長持ちするのであれば、外出先での利用には問題ない方はかなりいるはずだ。
外出先で文書を作成するとなると、キー入力やタッチパッドの利用によってバッテリー消費が加速されるため、ウェブ閲覧時とは異なる結果が出るだろう。無線LANが必要ない場合はこまめにオフにするほか、サウンド関連の機能もすべてオフにするだけでも変わるはずだ。
高パフォーマンス状態におけるバッテリー駆動時間も検証
高パフォーマンス状態におけるVAIO Z本体のバッテリー駆動時間を検証してみた。3Dゲームに近い負荷、たとえば動画/高解像度画像の編集などをバッテリー駆動時に行なう場合を想定したものだが、かなり高い負荷をかけた状態で確認したため、参考程度に留めていただきたい。ちなみに、VAIO Zの設定内容は以下のとおり。
- 無線LANを有効化
- スピーカー音量は最大。ドルビー機能は有効
- 付属ソフト「VAIO Gate」や「ウィルスバスター2011クラウド」は起動
- 電源プランを「高パフォーマンス」に設定
- 液晶ディスプレーの明るさを最大に設定
- 上記の設定で、3Dゲームのベンチマークをループ再生
利用した3Dベンチマークソフトは、「モンスターハンターフロンティアオンラインベンチマークソフト第3弾【大討伐】」。解像度を1600×900ドットに設定し、ループでベンチマークを続けた際のバッテリー残量の推移は以下のとおり。
バッテリー駆動時間は、63.4分という結果だ。3D画面の描画はIntel HD Graphics 3000(CPU内蔵)で行なっているものの、ベンチマーク時はファンがフル稼働していたため、バッテリー消費が極端に大きくなったと思われる。また、スピーカーや液晶ディスプレーの明るさも最大にしていたことが、駆動時間を短縮する要因となった。
この結果をどう見るかは、人によって判断が分かれるだろう。しかし、液晶ディスプレーの明るさを落とし、かつスピーカーの音量を下げる(あるいはミュート状態にする)などの工夫をすれば、駆動時間が長くなる可能性があると分かるはずだ。
また、これ以上長時間利用したい場合は、別売のバッテリーパックの購入をオススメしたい。内蔵バッテリーと併用することで、バッテリー駆動時間(公称時間)が9時間から17.5時間と飛躍的にアップする。バッテリーの形はシート状で、本体底面にセットして利用するため持ち運びにもジャマにならないのが魅力だ。
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