最新スマホが次々登場 Mobile World Congress 2012レポート 第18回
Nokiaに聞くWPとエコシステム戦略、そして4100万画素カメラ
2012年03月05日 12時00分更新
超高解像度カメラを望むユーザーは多い?
――4100万画素カメラを搭載した「Nokia 808 Pure View」を発表しましたね。Pure Viewは今後Windows Phoneにも拡大するのですか? 携帯電話に4100万画素カメラを望むコンシューマーがどのぐらいいるのでしょうか?
Jutila氏:808 Pure Viewは、4100万画素のHDセンサー、Carl Zeissとの協業による高性能な光学レンズ、Nokiaの独自技術のイメージ処理アルゴリズムにより、非常にクリアな(撮影)画像を実現する。このレベルに対抗できるスマートフォンは当分出てこないだろう。
Pure Viewは優れたイメージ機能を持つブランドで、808は最初の実装となる。フィードバックを得て今後の端末に還元し、Windows Phoneにも拡大したいと思っている。ぜひ、今後に期待してほしい。
高スペックカメラの市場性についてだが、携帯電話のカメラで何ができるのか、コンシューマーにメッセージを伝えていく。
Argenti氏:カメラソフトウェア、イメージアプリケーションは「Qt」で作成されており、APIを使ってこれらの機能にアクセスできる。開発者はこれを利用してさまざまなアプリケーションを構築できる。QtはさまざまなOSに向けてアプリやUIを開発でき、高機能な携帯電話が途上国市場に入っていくにあたり有望な技術となる。NokiaはQtへの投資を継続しており、エコシステム構築を支援する。
――Symbianの今後の計画は?
Argenti氏:Symbianについては、少なくとも2016年までサポートすると発表している。これは、バグ修正やセキュリティーアップデートを含むものだ。ただ、スマートフォンの戦略の柱はWindows Phoneだ。スマートフォンはWindows Phoneポートフォリオで強化していく。
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