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仕事と生き方を変える、著名人の意見 第21回

伝わる6つのポイントを解説

めちゃくちゃ拡散する、ネット記事の法則

2012年03月05日 11時00分更新

文● 常見陽平

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 ※この記事は常見陽平氏のメールマガジン「常見陽平の愛と怒りのシゴト論 普通のあなたのひとつ上の働き方」(「ビジスパ」にて配信中)から選んだコンテンツを編集しお届けしています。

 ネット上で拡散されるかどうか――それは、書き手やコンテンツの認知や信頼をも高め得る、ネットメディアの重要な要素。どうしたら拡散を生むことができるのか、常見陽平氏がポイントを解説する。

 気づけば、ネットニュースサイト、オピニオンサイトでいっぱい書いている人になっているかも。今、自分が編集長をしている就活の栞の他、NEWSポストセブンで隔週のペースでコメントをし、アゴラで月に4本くらい書き、WEBRONZAでたまに書き、中小企業向けの専門サイトでも書いている。うん、書籍の執筆なんかと合わせると、毎日最低5000字は原稿を書いている。

 私の記事はおかげ様でよく拡散する。なぜ、そうなるのだろうか?いや、正直なところ、なんとなく身体と心に染み付いたことを日々何気なく続けていただけなのだけど(本当、そんな感じ)。なんだかんだいって、ネット黎明期からネット上で日記を書き続け、ネットニュースが立ち上がった頃からネットで記事を書き、試行錯誤を繰り返し続けてきていた。

 それこそ「ウェブはバカと暇人のもの」(中川淳一郎 光文社新書)に出てくる炎上事例のいくつかは、私が書いた記事だったりする。近くに中川淳一郎というネットニュースのプロ中のプロがいたので、彼の背中を見ながら、学んできた。

 というわけで、そんなノウハウをここで振り返りつつ、まとめてみることにする。

1.ネタ選び

 前提として、自分が自信を持って意見を言える、情報を発信できるネタであることが大事。読み手がその発信者に「この人の話だったら聞きたい」と思えるネタであること。世の中の人は私に、新卒採用を中心とした若者の雇用の話、若者論を期待しているのであって、別に恋愛ネタ(まあ、それも得意だけど)やサブカル批評を期待しているわけではない。

 「それって、専門家だけじゃないですか」と言われるかもしれないけど、そんなことはない。自分が自信を持って発信できる、人から期待されるネタは1つくらいあると思う。それこそ、IT企業で営業をしている1個人というだけでも、立派なポジション。そして、世界ナンバーワンじゃなくても、ニッチなナンバーワン、オンリーワンであればいい。熱を込めて伝えたいと思っていることも大事だな。

 また、相手にとって役に立つネタであることも前提。ブログを8年、前身となるネット日記と合わせると12年やってきたけれど、それこそ、中川淳一郎の言うところの「カルボナーラ食べちゃったぞ!」並の自己満足エントリーは、友人と、よっぽどのファンの間では受けるけど、拡散はしない。よっぽどひどいものを食べた、おいしそうなものを食べたという以外はね。

 あと、これも中川理論の一つだけど、別に高尚なネタがウケるわけではない。みんなが薄々怒りを感じているもの、あははと笑い飛ばしたいものなど。みんなの反応を考えて選ぶ。みんなが物申したいと思っているものなども最適。

2.タイミング

 鮮度とも言う。まぁ、難しく考えず、今、これを言ったらウケるかなと考えるだけでもOK。いま、何が流行っているかという空気読みが大事。このあたりはタイムラインなどを見つつ、RSSリーダーに出てくる記事なんかを読みつつ、考える。

 大手マスコミの報道と一緒で、何かしらニュースが発覚した段階では、速報だけでも十分バリューがある。その後は詳報でなくてはウケない。

3.ポジショニングを考える

 まず、書き手としての自分のポジショニングを考える。スタンスとも言えるかな。このネタで書いてくるであろう著名人、ブロガー、ライターはどんな人がいて、彼らと意見の棲み分けを考える。もちろん。相手に迎合してはいけない。また、対立するとしても人としての好き嫌いと分けて考えなくてはならない。

 ちなみに、社会学者の阿部真大先生と対談した時に指摘されたのだけど、私のスタンスは「保守」になるらしい。そして、リアリストだとも。たしかに、そうかもね。いや、あまり右だ、左とか考えずにやっているのだけど。

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