ドライバなしでも使えるUnifyingは便利!
ボタン設定は変更できず
無線マウスであるキューブは、パソコン側のレシーバーに同社独自技術の「Unifyingレシーバー」を使用する。Unifyingレシーバーは、マウスだけでなくキーボードやタッチパッド、トラックボールなど、ロジクール製品で広く利用されているもので、レシーバー1個に最大6台までのUnifying対応機器を接続して利用できる。
Unifying対応機器は、一度接続してしまえば特にドライバーソフト等をインストールしなくても使える利点がある。キューブにドライバーCD-ROMが付属しないのもそのためだ。しかし、機能面で細かいカスタマイズをしたければ、同社のウェブサイトから関連ソフトをダウンロードして、インストールする必要がある。便利な機能もあるので、むしろ関連ソフトの導入は必ず行ないたいというほどだ。
本稿執筆時点でキューブ用に提供されている関連ソフトは以下の3種類。なおキューブはMac OS X 10.5以降への対応をうたっているが、以下のソフトはWindowsのみの提供となっている。
- Unifyingソフトウェア
- SetPoint 6.32
- Flow Scroll(Windows 7のみ)
UnifyingソフトウェアとSetPointは、同社のUnifying対応機器で共通のソフトである。前者はUnifying対応機器のペアリングや、その解除を行なうツールとなっている。後者はマウスやキーボードの細かい設定、例えばボタンへの機能割り当てやスクロール量の調整、アプリケーションごとにボタンへの割り当て機能を変えることが可能だ。
ただし、キューブはまだソフト側が対応していないのか、それとも最低限の機能だけをサポートしているのか、SetPointでは左右クリックのスイッチやスクロール部分への機能割り当て変更や、アプリケーション固有の割り当てといった機能はなかった。プレゼンテーションモードでの両スイッチへの機能割り当ても、今のところ変更の方法がないようだ。少々残念である。
最後の「Flow Scroll」はキューブ専用ではないが、同社のほとんどのマウスに対応したウェブブラウザー用アドオンである。対応ウェブブラウザーは、Internet Explorer 8/9、Firefox 6以上、およびChrome 13以上。対応OSはWindows 7のみとなっている。通常の状態では、キューブでのスクロールの操作をウェブブラウザー上で行なうと、数行分が一度に動くスクロール操作となる。しかし、このプラグインをインストールすると、スムーズなスクロールがウェブブラウザーで可能になる。SetPoint同様に、ユーザー自身でインストールする必要があるが、導入しておいて損はないツールである。
★
プレゼンテーションモードに過大な期待を抱くと肩すかしを食わされた気分になるかもしれないが、ポケットにも入る超小型マウスとしては、キューブはなかなか優秀な製品である。記者も冒頭のとおり、Ultrabookと一緒に持ち歩いて使っている。なにせ小さいので、カバンの中に放り込んでおいても邪魔にならないし、Ultrabookだけを手に持ち、キューブはポケットの中というのも余裕だ。ボタンは変則的だが使い心地は良好なので、携帯しやすい小型マウスを求める人にお勧めできる。
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