「Alienware M17x」の付属ソフトで、自分だけの環境を極める！ (2/2)

2012年02月28日 15時00分更新

文● 芹澤正芳

タッチパッドの操作感を追求できる「AlienTouch」

　タッチパッドの操作感を徹底追求できる「AlienTouch」は非常にゲーミングPCらしいソフト。外付けマウスの接続でタッチパッドを自動的に無効化できるのをはじめ、キーボードでの入力中に手のひらがタッチパッドに触ってしまった場合の感度も細かく調整が可能。気持ちよくキー入力できる環境を作れるのが便利だ。

タッチパッドを管理する「AlienTouch」。マウス接続時に自動オフできるのが便利

　指先で操作する際の、指圧に対する感度も調整できる。ちょっと触れただけでも反応してしまう、感度が高すぎるタッチパッドは逆にイライラしてしまうもの。自分にとってベストな感度を選べるのは素直にうれしいところだ。このほか、タッチパッドの隅をなぞるとスクロールになる機能は、いまのタッチパッドでは当たり前といえるが、スクロールと判定される領域、スクロールの速度まで微調整できるのがALIENWAREらしいこだわり。もちろん、不要ならスクロール機能はオフにできる。とにかく個人個人がベストと思える入力環境を作れるように配慮されているのが凄いところだ。

誤接触や指圧の感度を細かく調整できるのも魅力

スクロール領域や速度も調整が可能だ

電源管理ツール「AlienFusion」

　3つ目は電源管理の「AlienFusion」。「バランス」「省電力」「高パフォーマンス」と用意された電源プランをワンクリックで変更できるほか、クイック設定を使えば電源ボタン、カバーを閉じたとき、ディスプレーの明るさといった設定を手軽に変えられる。

電源プランの変更や作成が行なえる「AlienFusion」

　また、今回使用したALIENWARE M17x（CPUがCore i7-2720QM、GPUはRadeon HD 6870M）は、Radeon HD 6870MとCPU内蔵のグラフィックを切り替えが可能であった。切り替えは「Catalyst Control Center」で簡単に行なえ、ハイパフォーマンスGPU（Radeon HD 6870M）から省電力（CPU内蔵グラフィック）に切り替えるだけで、アイドル時の消費電力が42〜45Wから30〜32Wと約10Wも少なくなった（ワットチェッカーを使用）。ゲームで遊ぶときはRadeon HD 6870M、あまりGPUのパフォーマンスを必要としないオフィス文書の作成やウェブサイトの閲覧程度なら、CPU内蔵グラフィックで消費電力を抑えるといった使い方も可能だ。

GPUの切り替えは「Catalyst Control Center」で手軽に行なえる

　ここまでALIENWAREシリーズの魅力を紹介してきたが、大きな魅力はスペックだけではなく、メンテナンス性、入力デバイスの操作性、個性を出せるLEDなどの演出に至るまで非常にこだわっており、自分が気持ちよくPCを使える環境を追求できることにある。長く快適につきあえるゲーミングPCを求めているなら、ぜひとも1度はチェックしてほしい。

ALIENWARE M17x
パッケージ名	ALIENWARE M17x プラチナ
直販価格	22万9980円（2012年2月6日現在）
CPU	Intel Core i7-2860QM（2.50GHz）
メインメモリー	8GB（4GB×2） 1333MHz DDR3-SDRAM（最大24GB／4GB×2＋8GB×2）
ディスプレー（最大解像度）	17.3型ワイド（1920×1080ドット）
グラフィックス機能	AMD Radeon HD 6990M（2GB）
ストレージ	500GB HDD（毎分7200回転、SSD Hybrid HDD）
光学式ドライブ	Blu-rayコンボドライブ
通信機能	有線LAN（1000BASE-T）、無線LAN（IEEE 802.11a/g/n）、Bluetooth 3.0+HS
インターフェース	USB 2.0端子×2、USB 2.0／USB 3.0コンボ端子×2、eSATA／USB 2.0コンボ端子、HDMI 1.4出力端子、HDMI 1.3入力端子、mini-DisplayPort、アナログRGB端子、ウェブカメラ
カードスロット	9-in-1メディアカードリーダー
テレビ機能	―
サウンド機能	7.1chデジタルサラウンドサポート、ライン出力×2、SPDIF／ヘッドホン端子、マイク入力
本体サイズ／重量	幅405.89×奥行き321.31×高さ51.31〜53.59mm／5.3kgから
OS	Windows 7 Home Premium SP1（64bit）