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Adobeが本気で作ったiPad 2用Photoshop Touchで遊んでみた

2012年02月28日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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Adobe Photoshop Touch

 パソコンではおなじみの画像編集ソフト「Adobe Photoshop」。そのiPad 2版である「Adobe Photoshop Touch」(850円)が、日本のiTunesでも購入可能になった。先行して米国など、Android用がリリースされていたので、心待ちにしていたユーザーも多いのではないだろうか。

 先に書いてしまえば、Photoshop Touchではパソコン版に近いことがこなせるため、パソコン版ユーザーはもちろん、画像加工はiPad付属のカメラアプリだけというライトユーザーまで楽しめるものになっている。また、過去に登場した「Photoshop Express」の機能に不満を持ち、「ないわー」とボヤいた人も要チェック。Adobeの本気が見られる。

 なお注意点としては、Photoshop TouchはiPad 2のみに対応という点だ。加えてiOS 5.0以上が動作条件になっている。初代iPadに非対応なのは残念だが、そろそろ次期iPadの足音も聞こえてきそう頃合いなので、初代iPadユーザーは次期iPadをゲットしたら速攻インストールしてほしい。

機能の大半はチュートリアルで覚えよう

 Photoshop Touchはパソコン版に近い機能を備えるだけあって、レイヤーやレイヤー効果、レベル補正、トーンカーブ、範囲選択、スポット修復ブラシなど、画像をリサイズしてエフェクトをかけて文字を乗せる程度だけでなく、一歩踏み込んだ写真加工ができる。Photoshopに慣れているユーザーならばアイコンを見るだけでなんとなくわかるが、インターフェースも取っつきやすく、新規ユーザーを大きく意識しているのがわかる。価格も850円と、Adobe製品としては格安だ。

 新規ユーザー重視の表われか、チュートリアルがとても充実しているのも特徴だ。手順が画像で並ぶのでもなければビデオを見るだけでもなく、実際に操作しながら機能を学べるチュートリアルとなっている。現時点では英語表記だけなのは残念だが、アイコンベースで覚えてしまえばいいので、英語に苦手意識があるけど、写真を弄りたいという人もぜひチャレンジしてほしい。

チュートリアルは「人物切り抜き」から、邪魔な人物を消すお約束の機能や、エフェクトを使ったイラスト調への変更など、全操作がわかる充実っぷり。パソコン版のチュートリアルもこうしてくれませんかね?

 画面はPhotoshopの画面をタッチに最適化したものといったところで、上部にメニュー、左端にツール、右端にレイヤーが配置されている。アンドゥ機能もあるし、レイヤーはドラッグで入れ替え可能。範囲選択や選択範囲の反転などなど、おなじみの機能もバッチリ備えている。前述のとおりチュートリアルはすべて英語だが、表記は簡単なのに加えて、「ここをタップ」というようにガイドが表示されるため、「初めてのフォトショ」という人でも安心だ。

上部にメニュー、左端にツール、右端にレイヤーという配置は固定だが、隠すこともできる

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