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“使えるスマホ”を叶えるアイテム研究所 第15回

目覚まし機能が秀逸! Androidスマホ汎用ドックスピーカー

2012年02月27日 12時00分更新

文● 行正和義

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スマホを本格的に目覚まし時計として使う

AS140の時計表示はオーソドックスなグリーン発色の7セグメントLED。Bluetooth接続を示すLEDインジケータも付いている

AS140の時計表示はオーソドックスなグリーン発色の7セグメントLED。Bluetooth接続を示すLEDインジケータも付いている

 さて、スマホや携帯電話の普及によって、やや数を減らしている家庭内機器のひとつが置き時計と言われている。自宅でもほぼ手元にあるうえ、最近では緊急地震速報の必要性もあってかスマホ/ケータイ中毒者でなくても枕元に置いて寝ていたりする。スマホのアラーム機能を目覚まし時計として使っている人も多いはず。

 とはいえ、常に時刻を表示する置き時計と違って、液晶をスリープさせないように設定したり、充電クレードルを使う必要があったりてやや手間がかかる。一番怖いのは、スマホの専用クレードル(金属の接点で充電するタイプ)に差したつもりが差し方が不完全で、寝ている間にスマホのバッテリーが切れて目覚まし機能が利用できなかった、というケース。まだまだ使い勝手的には微妙なところだ。

 その点、FidelioはmicroUSB端子で接続するため、ほぼ確実にスマホとの接続を確認できる(する必要がある)。さらに、AS111とAS140は本体正面にLED時計が内蔵されており、普段から置き時計として利用できるようになっている。AS140は目覚ましアラーム機能、FMラジオチューナーまでも内蔵する。

専用アプリ「Fidelio」の基本となる「時計」画面。アナログのほかデジタル表示も可能だが、フォントやスキンなどは選べない

専用アプリ「Fidelio」の基本となる「時計」画面。アナログのほかデジタル表示も可能だが、フォントやスキンなどは選べない

場所を登録しておくとその都市の天気も表示され、時計の背景も天気に合わせて自動で変わる。目覚まし時計としてみるとかなりいい

場所を登録しておくとその都市の天気も表示され、時計の背景も天気に合わせて自動で変わる。目覚まし時計としてみるとかなりいい

目覚まし時計機能のアラーム設定。アラームとともに表示される音なども指定可能。サウンドはプリセット音(ベル、鳥のさえずり、波の音など4種類)のほか音楽ファイルも選べる

目覚まし時計機能のアラーム設定。アラームとともに表示される音なども指定可能。サウンドはプリセット音(ベル、鳥のさえずり、波の音など4種類)のほか音楽ファイルも選べる

 全モデルともBluetooth接続すればスピーカーとして利用できるのだが、本機は専用アプリ「Fidelio」(無料)から利用することを前提としている。スマホにアプリをインストールして、電源を入れたスピーカーにBluetoothで接続すると、スピーカー側の時計が自動的にスマホ側に合うようになっているのが面白い。

 また、各モデルともにスピーカー側に音量ボタンはあるが、基本的にすべての操作はスマホ側から行なえる。

Fidelioのメニュー画面。時計のほかはオーディオプレーヤーとラジオといたってシンプル

Fidelioのメニュー画面。時計のほかはオーディオプレーヤーとラジオといたってシンプル

ラジオ機能の画面。インターネットラジオならばジャンル別に選択できる

ラジオ機能の画面。インターネットラジオならばジャンル別に選択できる

AS140を接続しているときのみインターネットラジオに加えてFMラジオの画面が表示される。バーをスライドさせてのチューニングやスキャン、プリセットを選べるなど機能はごく普通のFMラジオ

AS140を接続しているときのみインターネットラジオに加えてFMラジオの画面が表示される。バーをスライドさせてのチューニングやスキャン、プリセットを選べるなど機能はごく普通のFMラジオ(画面は欧米版の周波数域だが、実際の製品は日本のFMラジオ周波数域にローカライズされている)

 アプリでは、時計/ラジオ/音楽プレーヤー(別に無料で提供される「Songbird」というアプリを使用)の3つの機能が利用できる。時計自体はシンプルにアナログ/デジタルの表示が可能だが、目覚ましアラーム音としてスマホ内の各種音源も利用できる。

 なお、アラーム自体はスマホ内アプリの機能なので全機種で利用でき、電源が入っていればアラーム音がスピーカー側から鳴るわけだが、AS140ではアプリ側の機能とは別に本体内にアラーム機能があるので、スピーカー側で時刻設定やスヌース/ストップが行なえる。

 ラジオ機能はいわゆるインターネットラジオで、日本国内を含めて各国のラジオやポッドキャストを選ぶことができる。AS140に内蔵されるFMラジオは本体上にチューニングボタンがあるが、スマホ上からもチューニング/チャンネル登録などの操作が可能だ。

Androidスマホでもカッコいいドックスピーカーを
選べる時代が来る!?

AS351のみ電池駆動(単3×4本)ができるため、停電時も問題なし。ただし重量は約1kg(電池除く)とやや重いため、外に持っていくといった用途には向いていない

AS351のみ電池駆動(単3×4本)ができるため、停電時も問題なし。ただし重量は約1kg(電池除く)とやや重いため、外に持っていくといった用途には向いていない

 スマホや携帯オーディオプレーヤーを自宅では充電クレードルを兼ねたスピーカーに置き、ミュージックプレーヤー兼目覚まし時計として使うということは別に目新しいものではない。

 しかし、Androidスマホの場合はUSB端子の位置がバラバラという至ってシンプル理由からあまり製品が登場せず、どうしてもメーカーが提供する充電クレードルやメジャー製品など一部の機種に絞った製品を選ぶことになってしまっていた。このため、iPhone用のいくつもの“かっこいい”プロダクツを横目で見ているしかなかった。

 筆者のスマホが対応していなかったのは残念なところだが、Androidでも汎用性のある充電クレードルという意欲的なシステムは、今後期待できそうな分野だ。


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