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週刊 PC&周辺機器レビュー 第129回

小型でも強力GPU搭載のゲームPC Alienware X51を検証

2012年02月24日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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密度の高い本体内部
GPUはGeForce GTX 555か545

 Alienware X51は、デルのサイト上では「スタンダード」「プレミアム」「プラチナ」と、3種類のパッケージが用意されている。ハードウェア構成はどれも似通っていて、CPUやGPUの違い、メモリー搭載量などで分かれている。それ以外のコンポーネントについても選択肢は少なく、プラチナ構成で光学ドライブをスロットイン式BDドライブに変更できる程度だ。なお、今回の評価機はプラチナ構成である。

本体前面。内蔵光学ドライブはスロットイン式のDVDスーパーマルチドライブ。前面のUSBポートはどちらも2.0

本体背面。2スロット構成のグラフィックスカードが目を引く。7.1チャンネル分のオーディオ出力と、光デジタル/同軸デジタルオーディオ出力を備えるなど、音声出力が充実する

 本体左側面のパネルを開けると、内部にアクセスできる。背面側のネジひとつを外して、パネルをスライドさせるだけで外せるが、発光ギミック用のケーブルがパネルにつながっているので、若干注意を要する。パネルを外した段階では、グラフィックスカードを支えるプレートと排気を導く覆いにより、中はほとんど見えない。ネジを2本外すと、グラフィックスカードが装着されたライザーカードごと引き抜けるようになる。

左側面パネルを外した状態。CPUクーラー周囲のカバーとグラフィックスカードを支えるプレートで、内部はほとんど見えない

CPUクーラーのカバーとグラフィックスカードを外した状態。グラフィックスカードの反対側にHDD、CPUの隣にはメモリースロットと光学ドライブが見える。パーツの交換はやってやれないことはない程度。狭くてケーブルにも余裕がないので、初心者にはお勧めできない

本体から外したグラフィックスカード。プラチナ構成ではGeForce GTX 555を搭載

 プラチナ構成の試用機には、GPUにGeForce GTX 555(メモリー1GB)を搭載した、2スロット占有型のグラフィックスカードが装着されていた。カード自体のPCI Express電源コネクターは6ピン×1だが、電源部から伸びているグラフィックスカード用の電源ケーブルは、6ピン×2となっている。「ならば、もっとパワフルなグラフィックスカードを装着できるのでは?」と期待したくなるところだが、電源の限界に加えてカードサイズの問題をクリアしなくてはならない。

 装着されていたGeForce GTX 555搭載カードの長さは約213mm。中を見るともう2cm程度長いカードでも使えそうだが、電源ケーブルの取り回しを考えると難しいだろう。消費電力とカードサイズを考えると、現状ではRadeon HD 7770辺りがAlienware X51で使えそうな最速のGPUだろうか(当編集部でグラフィックスカードの交換・動作を保証するものではない)。

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