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天才猫とBD少女 第4回

ブルーレイをバックアップに活用するのはこういう理由!

かふか、パソコンのHDDがぶっとんじゃったよ……

2012年02月25日 12時00分更新

文● 編集部、モデル●金原朋未、かふか・大五郎@荻窪家

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そしていつものように、かふかと大五郎の裏方トークが始まります……

データ保存メディアいろいろ

 「なぜ人間は悲劇によってしか悲劇の存在を思い出せないのかニャ……」

 「なんとなく格好良いセリフをありがとう。まあでもバックアップって面倒くさいから後回しにしてしまうことが多いよね」

 「オンラインバックアップ以外に、バックアップに使えるものはどんなものがあるかニャ?」

 「まずは外付けハードディスク、外付けSSDだね」

 「容量いろいろ、お値段もいろいろ。パソコンに接続しっぱなしで使えるから楽だニャ」

 「それ以外に、データを保存できるものとなると……」

トモちゃんの引き出しから発掘されたメディアたち
メディア 容量
フロッピーディスク (2HD) 1.44MB
CD-R/RW 650MB、700MBなど
記録型DVD 4.7GB(1層)、8.6GB(2層)
MO (3.5インチ) 128MB~2.3GB
BD-R/RE(SL/DL) 25GB/50GB
SDメモリーカード SD:最大2GB SDHC:4~32GB SDXC:48~128GB
USBメモリ さまざま(数MB~数百GB)

 「懐かしいものから今でもよく使われているものまで、種類も容量もたくさんあるニャー」

 「フロッピーやMOは今はあまり見かけないけどね……」

 「これらの便利なところは、パソコンからデータを書き込めるほかに、小さいから気軽に持ち歩けることだニャ」


バックアップも永遠ではない

 「ところで、この世界に永遠なものなどないのだニャ。そう、愛のように」

世界と同じように、あなたのHDDに保存されたデータもまた、はかないものなのです

 「君は今回やけにしびれる台詞を言うね! でもなんでいきなり?」

 「パソコンがいつか壊れるように、バックアップ用のメディアも壊れる可能性があるのニャ」

 「た、確かに!」

 「まあそれは仕方ないことだとしても、長期間きちんと保存しておきたいデータについては、なるべく長持ちするメディアを使う必要があるってことだね」

 「そういうことだニャ」

 「壊れやすいメディアと壊れにくいメディアの差はなんだろう?」

 「それは難しい質問だけど、さっき挙げたメディアを種類ごとに分けてみるよ」

主なメディアの種類
種別 光メディア 磁気メディア フラッシュメモリー
メディア CD-R、記録型DVD、BD-R/RE フロッピーディスク、ハードディスク USBメモリー、SDカードなど
特徴 記録面にレーザー光を非接触で当てて、記録膜である有機色素、無機膜、相変化膜の反射率を変化させる 微小な磁性体の磁化反転した磁気ディスク(磁気円盤)を、接触方式の磁気ヘッドで読み取る メモリ内にある無数の半導体素子(メモリセル)に電圧をかける
弱点 記録面に傷が付いたりすると読み出せなくなる 磁気、埃や汚れに弱く、衝撃でディスクやヘッドが傷つくことがある 書き込みが集中すると内部が劣化、またコネクタ部分が破損する危険性がある
耐用年数 数十年 数年 数万回(書き換え回数)

 「おお、耐用年数が長いような短いような」

 「光ディスクは数十年から百年以上保つとも言われているけど、なにしろ生まれてまだ百年以上経ってないから、わからないのニャ」

 「メーカーのテストによると、最新のBDの記録面は頑丈にコーティングされていて、スチールウールでごしごしこすっても平気らしいよ」

 「それはすごいニャ! ディスクもそれを実験した人たちも……」

 「そう考えると、何百年も前の書物が残っているっていうのはすごいことなんだねぇ」

 「デジタルメディアも千年目指して頑張って欲しいのニャ」

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