滑らかな文字入力を実現している
ソフトバンク「101SH」
テンキーは多少カーブの付いた形をしている。今回紹介した端末では最も迷いなく操作できた印象で、トグル入力で何度も押しながら文字を切り替えていると、その切り替えがとてもスムーズと感じる。他の機種では一瞬引っ掛かるような感じがあるが、流れるように切り替えられた。ただ実際の文字入力の速度テストでは伸び悩み気味。
もっとも毎回ミスが少なく入力ができたので、平均的に高速で文字入力できる機種という印象だ。ゲームのテストのときも操作への反応が良いように感じた。毎日使うならこの機種がストレスを感じないかもしれない。IS14SHとはカーソルキー周りのキー配置は同じで、メール、ブラウザがソフトキーを兼ねるのも同じだ。
1番古い機種だが今でも完成度の高さを感じる
折りたたみ型のソフトバンク「007SH」
今回唯一の2011年夏モデルで発売は6月と半年以上前の古い機種である。しかし使ってみるとまったく古い感じがしない。なによりテンキーの配置が他の機種よりも先に完成形になっているように思う。
キーの大きさはINFOBARの次に指の腹で押せるが、実際の入力時は指先で押すほうが楽な位置のキーも多い。文字入力のスムーズさも101SHに次ぐ印象。101SHとはカーソルキー周りのキー配置も同じ。
やはり一番のメリットは折りたたみ型で指を動かせる範囲が広く、窮屈な感じがしないというのが大きい。一方で画面までが遠く、画面下にタッチキーとして用意されている「ホーム」「MENU」「戻る」キーはテンキーを押しながら続けて押すことは困難だ。その際は持ち直しや両手持ちでの操作がほぼ必須となる。タッチ操作はクローズ時に使うことを前提に考えた方がよさそうだ。
スマホでは大画面&フルタッチ型のメリットは否めないが
テンキー操作が有利な場面もある
今回面白かったのがゲームテストで、計測結果を見ると、前回のタッチパネルの機種よりも総じて速い。どうやらハードキーのほうが確実に操作できるようだ。フリック入力に慣れている筆者の場合、文字入力では負けるものの、操作するものによってはハードキーが有利な部分は実際にある。
一方ハードキーの操作は爪の長さが気になる。ちょっとでも爪を伸ばすと、キーが少々押しづらくなる。タッチパネルでも気になることはあるだろうが、ハードキーのサイズが小さいと指先入力になり、より影響が大きい。同じキーを何度も押して文字を入力していくテンキーのトグル式入力は、周りのキーを間違って押す誤入力よりも「押し過ぎ」が圧倒的に多い。操作に戸惑うことは少なかったが、この押し過ぎは慣れると頻度が減るかもしれない。もちろん予測変換を使えばもっと速く入力できる。
意外なことに古い007SHがかなり好結果だった今回のテスト。テンキー派のユーザーはCPUなどのスペックや最新機種にこだわるよりも、キー全体の面積や指でどう押すかを、店頭のデモ機などを実際に使って、しっかりチェックするほうがよさそうだ。
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