このページの本文へ

大容量超高速のSDメモリーカードで幸せになる! 第1回

SDカードコスパ最強決定戦 激安激速カードを探せ!

2012年02月20日 12時00分更新

文● 外村克也(タトラエディット)

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

まずはSDメモリーカードのお勉強
CLASS10とか6とか、これって何が違うの?

 SDメモリーカードには、転送速度の目安をわかりやすく示すSDスピードクラスという規格がある。パッケージに書かれている「C4」「C10」などの記号がそれだ。たとえば「C4」はクラス(CLASS)4と呼び、シーケンシャルアクセスで4MB/s以上の速度が保証されている。現在最高のランクとなるC10は、10MB/s以上の速度が出る。

 デジカメでフルHD動画を撮影するなら、クラス4以上を押さえておきたい。ちなみに、価格面で底を打っている16GBのメモリーカードはクラス10でも1000円台で買える(Amazonやアキバのショップ調べ)。現在、新しくリリースされるSDメモリーカードは、ほとんどがクラス10になっている。このクラスによっても値段が変わり、もちろんクラス10が一番高価だが、最近はあまり大きな差はなくなっているので、どうせ買うならクラス10がオススメ。クラス2は、もうほとんどショップなどで姿を見なくなっている。

 SDスピードクラスの種類によるデータ転送速度の違いは下記の通り(すべて最低保証速度)。使っているPCやカードリーダーによって転送速度は変わるので、あくまでも選ぶときの目安にしてほしい。

Class 2
2MB/sec (16Mbps)
Class 4
4MB/sec (32Mbps)
Class 6
6MB/sec (48Mbps)
Class 10
10MB/sec (80Mbps)

さらに上位のスピードクラス規格「UHS」

 高画質のフルHD動画を撮影するときには、従来のSDカードの転送帯域では足りない場合がある。不足した帯域を補うために、バス幅を広げた「UHS-I」という規格が登場している。現在はサンディスクやパナソニックといったメーカーのハイエンドSDメモリーカードと「Nikon 1 J1」など一部のデジカメがUHS-I規格に対応している。SDメモリーカードの価格も従来のものと比べるとかなり高めだが、動画をよく撮影する筆者にとってはかなり気になる規格だ。

32GBを超える容量のための規格「SDXC」

 ASCII.jp読者にとってもっともなじみがあるのは「SDHC」規格のカードだろう。これは、無印のSDカードにあった“2GBの容量制限”を超える目的で2006年に登場した規格だというのは、前のページで述べたとおり。SDHCの上限は32GBまでとなっていて、現在発売されているほとんどのSDメモリーカードがこの規格に当てはまる。32GBの容量を超える場合はどうなるのかというと、さらに上位のSDXC規格を用いる。ちなみに、SDXCの上限は2TB(!)までとなっている。これだけ見ると、HDDと変わらないのだから技術の進歩は素晴らしい。

 現在は、サンディスク、パナソニック、トランセンドなどのメーカーが64GBのSDXCカードを発売している。価格は6000円台から6万円台と幅が広い。

パナソニック製のSDXCカード。この規格に対応したSDXCカードリーダーも増えている

こちらはmicroSDXCカード。いずれはスマホの外部メモリーもこの規格がスタンダードになるかもしれない

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン