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仕事と生き方を変える、著名人の意見第19回

君は見えたか?!(※種明かしはゼッタイ視聴後に読んでください)

知られていない知見を発見し、自らの課題に活かす

2012年02月20日 09時00分更新

文● 佐藤達郎

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 ※この記事は佐藤達郎氏のメールマガジン「"謎の広告"探偵団 - 世界の広告スキルを学んで、仕事を私生活を充実させよう! -」(「ビジスパ」にて配信中)から選んだコンテンツを編集しお届けしています。

 「Awareness Test(認知テスト)」の文字から始まるテレビCM。チャレンジした者に驚きを与えずにはおかないこの広告に隠された手法を、佐藤達郎氏が解き明かす。

「これは認知テストです」と始まるテレビCM。白チームが何回パスするか当てろって?

 いかにも何かの実験のように、黒バックにAwareness Test(認知テスト)の文字で、そのテレビCMは始まる。ナレーションが、これまた実験映像そのままに、「これは、認知テストです。」と告げる。

 

 画面には、ストリート・バスケットのプレーヤーらしき若者たちが8名。4名は白いウエアで4名は黒。ボールは各チームに1つずつ。ナレーションがさらに告げる。

 「白チームは、いったい何回パスをするでしょうか?」。

 最初に テストだと告げられた視聴者は数え始める。1回、2回、3回……。入り乱れてパスを回す、白チームと黒チーム。視聴者はさらに目を凝らす。7回、8回、9回。間違えないように、間違えないように。

 さて、このテレビCMに関しては、一度見てみていただきたい。その前に種を明かしてしまうとつまらないので。 ダメダメ!これ以上、読み進まずに、さ、視聴、視聴

ロンドン市交通局が"自転車に注意しましょう!"と呼びかけたテレビCM。

 さて、皆さんは、もうお分かりのはずだ。が、おさらいをしてみよう。

 白チームのパスの回数を数えようと、一生懸命に白チームとボールの動きを追う。11回、12回、13回。お、終わったぞ。間違えてないよな。確か、13回のはずだ。と思ったあたりで、またあの冷静なナレーターの声が。「答えは、13回です」。やった!ちゃんと合ってた。認知テスト、合格だ。

 そんな風な考えが頭をよぎるその時、ナレーターの声は、思わぬことを言いだす。「だけど、ムーンウォークする熊は、目に入りましたか?」。えーーー。そんなの、いたぁ?うそだぁ?と思っていると、ビデオが巻き戻されて、最初の状態に。今度は、「ムーンウォークする熊」を見つけようと、半信半疑ながらも一生懸命見ると、あ、ホントだ!

 た、た、確かに、白チームと黒チームの間を、熊の着ぐるみを来た人がムーンウォークして通っている!そこに、「見ようとしていない何かは、簡単に見過ごしてしまいます」というメッセージが、映し出される。最後には、「自転車に、注意しましょう!」と呼びかける。2008年カンヌのフィルム部門金賞受賞作品です。

 これ、1回目に見たときに自分が「ムーンウォークする熊」を見落としたことがにわかには信じがたく、もう一度最初から見てみたりするのだが、今度は、あら不思議、ちゃーんと「ムーンウォークする熊」が見えるのですね。ホントに、最初から、いたのかぁ?と、それでも半信半疑の人も、チラホラいたり。

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