荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第238回

寒い日に寄り添ってぬくぬくする猫たち

日差しや天候で違う行動に

かふかは日差しより、脱ぎ散らかしたコートの方が好きらしい。こういう姿はモニターが開くカメラが便利。正面からさっと撮れる（2012年1月 ソニー NEX-5N）

　日差しが当たる場所を見つけて、ほげーっとお昼寝の続き。かふかもまた同じように移動である。

　いやあ、やはり猫は面白い。

　もちろん晴れた日ばかりではないわけで、天気が悪かったり日が暮れたりすると、窓際には決して近寄らず、しょうがないので適当な場所で丸くなっているのだ。

　特に寒暖に敏感なのは大五郎。

大五郎は布団のちょっとした隙間に潜り込む。ただ、布団で寝ているところを撮ろうとすると、すぐ起きちゃうのだよね。どうも「ここは自分の場所じゃない」と思っているらしい（2012年2月 ソニー NEX-5N）

オイルヒーターのスイッチを入れたら、そそくさと起きてきて、真横でぺたり。この上で床暖房も入れると床にへばりつきます（2012年1月 アップル iPhone 4S）

　こんな調子である。

　と、冬なので寝てる写真ばかりとなりました。

　うちの猫ばかりでもアレなので最後は外の猫を。

模様は似ているけど、血はまったくつながってない2匹。寄り添っているように見えるが（2012年1月 パナソニック DMC-G3）

　とある寒い日、猫ボランティアが餌をあげる時間を見計らって公園に行くと、いつも仲の悪い2匹がなかよく……かろうじて頭の方向は別だけど、並んでいるではないか。

　「やはり冬は寒いからこの2匹でもくっつくのかぁ」

　「まさか。よく見てごらん、実はくっついてないから(笑)」

　「あっ」

真正面（あるいは真後ろ）から見ると、微妙に離れているのだった。微妙な休戦状態である（2012年1月 アップル iPhone 4S）

筆者紹介─荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい！』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』（ソフトバンク新書）。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/