このページの本文へ

新OS「OS X Mountain Lion」 ― ポストPC時代に合わせ、Macの進化を加速させるアップル

2012年02月16日 22時31分更新

文● 林信行

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「共有シート」――今見ているコンテンツを、切り替えなしで簡単共有

 6つ目の新機能は「共有」シートだ。iOS 5でも、「写真」やウェブブラウザー「Safari」などに「共有」に対応するボタンが搭載され、画面で見ている内容を即座にメールやTwitterで共有できるようになっている。それと同様の機能が、OS X Mountain Lionにも搭載される。

 「共有」ボタンは、個々のアプリケーションのウィンドウに直接組み込まれる。共有対象となるのは写真、ビデオ、インターネットのリンク、そして書類。共有方法としては、内容に応じて「Mailによるメール送信」、「メッセージ」で送信、無線LAN経由でファイルを転送するAirDrop機能(OS X Lion以降)による送信があり、さらには動画共有サイト「Vimeo」、写真共有サイト「Flickr」、Twitterなど他社サービスを使った共有もサポートしている。

 「システム環境設定」でMail、連絡先、カレンダーなどの情報を設定しておけば、Vimeo、Flickr、Twitterには自動的にログインしてくれる(IDとパスワードを再入力する必要がない)。

 共有方法としてメールを選ぶと、写真など共有する情報の中身が貼り付けられた状態の新規メールのウィンドウが表示される。メッセージを選ぶと、メッセージの送り先の指定を求めるダイアログが現われ、AirDropを選ぶと、近くにあるAirDrop機能を実行中のほかのMacの一覧が示される。

 なお、インターネットのリンクをメールで共有する場合は、3種類の表示形式が選べる。ひとつ目はURL(インターネットのアドレス)がそのままメールに表示される形式、ふたつ目はリンク先のウェブページの表示がそのままメール本文として表示される形式。そして、ウェブページへのリンクと本文部分だけを抜粋したテキストを組み合わせたReader形式だ。

 OS X Mountain Lion付属のアプリケーションで、「共有」機能に対応しているのは表にまとめたものとなる。また開発者向けAPIも公開されており、開発者は自分のアプリケーションに、簡単にこの機能を組み込める。

「共有」機能対応ソフト
名称 共有内容
Safari メール、メッセージ、Twitter
プレビュー メール、メッセージ、Twitter、AirDrop、Flickr
Photo Booth メール、メッセージ、Twitter、AirDrop、Flickr
ノート メール、メッセージ
QuickTime メール、メッセージ、AirDropとQuickTimeが標準で用意している共有先
Quick Look メール、メッセージ、Twitter、AirDrop、Vimeo、Flickr
書類ライブラリー メール、メッセージ、AirDrop
iPhoto メッセージ、TwitterとiPhoto標準の共有先

 これらの中で特筆すべきは、簡易プレビュー機能のクイックルックと書類ライブラリーだろう。クイックルックとは、Finderや書類選択画面(書類ライブラリー)において、任意のファイルを選んでスペースキーを押すと、書類の中身を表示する機能のこと。この簡易プレビューウィンドウの右上に「共有」ボタンが用意されるのだ。Finderで内容をプレビューしてファイルを探し、目的のファイルを見つけ次第、アプリケーションを切り替えることなく、即座にAirDropやメール/メッセージを使って人に送ることができる。

「Twitter」連携――あのTwitterをOS標準でサポート

 7つ目の新機能はTwitter連携だ。iPhone、iPad、iPod touchは、最新のiOS 5からOS標準のソーシャルメディアとしてTwitterを採用した(同様に、「Android」は「Google+」を、「Windows Phone」は「Facebook」を採用)。TwitterのCEO、Dick Costolo(ディック・コストロ)氏は、iOS 5がTwitterを標準採用してからTwitterのユーザー登録数が倍に増え、つぶやきの量も90%伸びたというほど、iOS機器では標準機能を使った写真などの共有が増えている。

 OS X Mountain Lionでは、iOS 5と同様のことが行なえる。「システム環境設定」の「メール/連絡先/カレンダー」設定に、FlickrやVimeoなどと一緒にTwitterのIDとパスワードを入れる項目が新たに加わった。これを設定しておくと、自動的に「共有」ボタン、「共有シート」でTwitterが指定できるようになる。Safari、プレビュー、PhotoBooth、クイックルック機能から、アプリケーションの切り替え操作なしで直接つぶやける。

「Twitter」連携機能を搭載

 たとえば、「共有」ボタンを押すと「Tweetシート」というウィンドウが現われる。ここでは、選択したコンテンツ(写真やWebページのリンクなど)に、数十文字の言葉を添えてつぶやける。その際、ウィンドウ下部中央には、あと何文字が書き込めるかの残り文字数が表示され、下部左側にあるコンパスのマークをクリックすると周囲にある無線LAN基地局から推測した現在地を埋め込める。

 また、TwitterのIDを登録しておくと、自動的にTwitter上の友人のアイコンが、アドレスブックの顔写真の項目に取り込まれる。

 このほか、誰かが自分に“@mention”(@ユーザー名)を飛ばす(Twitter上で、任意のユーザー名を含めてつぶやく)、あるいはダイレクトメッセージという1対1のメッセージを送ると、通知センターを介してメッセージが表示される。

 これらTwitter連携機能は、「共有シート」APIの一部として開発者にも仕様が公開されるので、今後は他社のアプリケーションにもどんどん搭載されることが期待できそうだ。

Apple Store オススメ製品

ASCII.jp RSS2.0 配信中