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新OS「OS X Mountain Lion」 ― ポストPC時代に合わせ、Macの進化を加速させるアップル

2012年02月16日 22時31分更新

文● 林信行

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「リマインダー」――Macで簡単入力、iPhoneで外出先参照

 3つ目の新機能は「リマインダー」だ。これは、iOS 5から標準搭載された、アラーム機能付きの“To Doリスト”アプリ。

「リマインダー」

 「買い物」、「結婚式の準備」といった具合に、目的別のリストを作り、その中でそれぞれのリストに対して「ティッシュペーパー」や「牛乳」、「ハネムーンの準備」といった項目を書き、締め切り日を設定し、締め切りの早い順に並べ替えたり、完了した項目を、別の完了項目のページに移動したりできる。

 インターネットを介してiOS機器と同期が可能で、Mac側のキーボードを使ってやるべきリストをたくさん登録しておき、それを出先のiPhoneやiPadで参照する、といったことも可能だ(Macだけでしか参照できないリストも作成できる)。

 「Google Calendar」や「Yahoo! Calendar」などCalDAVというデータ形式に対応しており、これらのサービスとのデータ連携も可能だ。

「ノート」――装飾機能を充実させ、iOS機器ともクラウド同期

 4つ目の機能は、「ノート」だ。こちらもiOSの標準機能としておなじみの黄色地のノート機能だが、Mac版では画像の貼り付けもできれば、フォントの変更といった装飾もサポートしている。箇条書きリストも簡単に作れる。ドラッグ&ドロップの簡単な操作でインターネットのリンクを貼り付けることも可能だ。

「ノート」

 こちらも、iCloudを通してiPhone/iPadと連携が可能で、Macであらかじめ作成しておいたメモを出先のiPhoneで表示、編集すると、ちゃんとその変更がMac側にも反映される。また「共有」ボタンを押せば、メールやメッセージで内容を手軽に転送できる。

 Mac版「ノート」には、もうひとつMacならではの面白い機能がある。ノート一覧画面で、任意のノートをひとつ選択してダブルクリックすると、そのノートが別ウィンドウで開き、デスクトップに“ピン留め”できる。デスクトップ上に留めたノートは、「ノート」アプリケーションを終了しても開いたままの状態になるのだ。

「Notification Center」――ついに搭載、システム標準の通知機能

 新OSの5番目の新機能は、もしかしたらパソコンとしては画期的な新機能かもしれない。

Notification Center(通知センター)

 iOS 5には、Notification Center(通知センター)という、メールの受信や電話の着信、カレンダーに入れた予定時刻など、iOS機器からのさまざまな通知メッセージを一覧形式でまとめて知らせてくれる機能がある。アプリケーションごとに勝手にウィンドウを表示して通知することがないうえ、見逃したメッセージも通知センターでひとまとめに閲覧できるというスグレモノ機能で、これがMacにも搭載される。

 よく考えればMacでも、FaceTimeでの着信やメール、Twitterでのメッセージ受信など、パソコンの側からユーザーに行なわれている「通知」はたくさんある。

 これまで、こうした通知はアプリケーションが個々に行なうか、Growlという非常に人気が高かったオンラインウェアで行なわれることが多かったが、OS X Mountain LionからはOS標準の通知センターが用意され、開発者向けのAPIも公開された(APIはMac App Store経由で提供されているアプリケーションのみ利用が可能)。

 通知の方法はバナーとダイアログの2種類がある。バナーというのは画面の右上に2〜3行の通知情報が5秒ほど表示されて、自動的に(画面の右側外へ)ひっこむというもの。ダイアログは「閉じる」や「表示」といったボタンが用意された通知で、ユーザーが「閉じる」ボタンをクリックしない限り表示されたままになる。

 いずれもクリックすると、通知を行なったアプリケーションに切り替わる。

 5秒が経って消えたバナーや、ボタン操作で閉じたダイアログも、統合通知センターに記録されており、後からでも参照できる。

 統合通知センターは、メニューバー右端に表示される円の真ん中に黒丸が描かれた通知センターアイコンをタップするか、フルスクリーンアプリケーションの使用中などは、トラックパッド上に指を2本置いて左方向にスワイプする操作で呼び出せる。

 画面の右端から現れた統合通知センターには、アプリケーション別に最新の通知5つまでを表示される。

 「システム環境設定」に新たに加わる「通知」設定では、アプリケーション単位で、どのタイプの通知を許可するのかや、統合通知センターに何個の通知を残すのか、アイコン上に未確認の通知がいくつ貯まっているかを数字で表示するか、音を鳴らすかといった設定を行なえる。

 なお、新OS付属アプリでは、表に挙げたものが対応する予定だ。

Notification Center(通知センター)対応ソフト
名称 通知内容
Calendar 予定の時間、招待状受信のお知らせ
Mail VIP送信者からのメール受信
メッセージ 新着メッセージ
リマインダー 締め切りになったTo Do項目
FaceTime 不在着信
Game Center 友達リクエスト、対戦ゲームへの招待
Mac App Store OS Xソフトのアップデート
Twitter DMの受信や@mention
サードパーティー 通知センターAPIを使ったアプリケーションからの通知

 なお、Mailの項目にあるVIP送信者は、任意のメール送信者のみ通知するものだ。すべてのメールの受信を知らせているときりがないので、ユーザーがあらかじめ設定しておいたVIP(Very Important Person=とても大事な相手)からのメールだけを知らせてくれる。

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