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富士通開発陣が明かす“匠の技”——「ARROWS Tab Wi-Fi」を探る(前編) (3/3)

2012年02月27日 11時00分更新

文● 日高 彰

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「ユーザーが一番喜ぶサイズ」を強く意識

――防水仕様でありながら、「599g」というのは他社の軽量なタブレットと遜色ない重量ですね。

本郷: 重さについては、実はとにかく薄く小さくすればいいというものではなく、「ユーザーが一番喜ぶサイズ」をかなり意識して設計しています。

 いくら小さくても、「このサイズにしてはちょっと重いよね」という重量だと、ユーザーが実際に手に持ったときにスペックの数値以上に重い製品だと感じてしまいます。このため、筐体のボリューム感と重量の比率を非常に重視しています。薄さについても、筐体の周辺を外側に向かって細くする“絞り込み”など、デザイン形状の工夫によって、手にしたときの「薄さ感」が大きく変わってくるので、それを十分意識して構造設計にも取り入れていくという考え方で開発をしています。

写真は、「ARROWS Tab Wi-Fi」を右側面から撮影したもの。筐体の周辺が外側に向かって細くなっており、見た目と実際に手に持ったときの「薄さ感」「重量感」のバランスが取られている。特に両手で持った場合、重心設計とも合わさって、重さよりも「安定感」をまず感じるはずだ

吉澤: 無線の部品は筐体のフチに配置したほうが良い性能が得られることが多いので、本当は筐体の外周はあまり“絞り込む”ことはしたくないのです。しかし、携帯電話の過去機種の開発で蓄積してきたノウハウがあり、どんな設計ならどの程度の性能が得られるのかという点は、シミュレーションなどでかなり予測を立てやすくなってきています。これは強度を確保するための機構設計でも、電気の回路設計でも同じことが言えて、以前の機種はどうだったというデータが非常に役立つところでもあります。

モバイルフォン事業本部の吉澤博之氏(モバイルフォン事業部グローバル技術部)

「“匠”の技」「ノウハウの継承」「ネットワーク」の結晶

――「ノウハウを蓄積してきた」というのは、スタッフが開発経験を重ねたというだけではなく、目に見えるデータとして積み上げられた財産がすでにあるということですね。

高田: 根っこにあるのは、良い物を作りたいという、いわば「匠」の精神で、日本人技術者ならではの重要な要素だと自負しています。また、われわれは情報システムの企業でもありますから、ノウハウをどう継承していくかは、データの活用を含めてさまざまな仕組みを用意しています。

 実は普段、吉澤は川崎の事業所、本郷は携帯電話の防水機構を手がける札幌の事業所とそれぞれ離れた拠点で勤務していますが、ネットワークを活用してコミュニケーションしながら連携し、情報共有を図ってひとつの製品を作り上げているのです。

(後編に続く)

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