テレビの外付けチューナーとして使えるサクサク感
ネットで注文し、待つこと1日半。我が家にM180が到着した。肉厚そうな金属で覆われたその筐体はかなり重そうに見えるが、実際に重量は8kgもあり、足の上に落としたら大変なことになるだろう。
慎重に設置して、配線をして、電源オン! それから現在まで(約1週間ちょっと)タイムシフトし続けている。
前ページで結構な理想を書いたが、現実はどうか。まずタイムシフトマシンは理想どおりに動いてくれている。昨日の番組表から見たい番組を選んで再生する、という感覚はやはり新鮮。いろいろな番組を見ていて気がついたら朝だった、ということもしばしばだ。
画質はDRではなく8Mの長時間録画に設定したが、画質は全然問題なし。6Mでも(DRと見比べてしまうとやや甘い映像に思えるが)単体で見る分にはいいかもしれない。
想定外にすばらしかったのは動作が機敏な点。REGZA(液晶テレビ)のUIよりもサクサク動くため、REGZA側はHDMI入力固定(つまりディスプレーとしてだけ利用)でまったく違和感がない。
一方でやや期待を膨らませすぎたと感じたのはDLNA機能とダビング。タイムシフトマシン領域に保存された番組はDLNA機能を利用できないため、ARROWS X LTEで視聴することができないのだ。
DLNA配信を行なうためにはどうすればいいかというと、通常録画領域にダビングする必要がある。実際、通常録画領域の番組はARROWS X LTEで視聴することができ、ワンセグとは比較にならない高精細な映像に感動した。
では、好みの番組をどんどんダビングすればいいわけだが、タイムシフトマシン領域から通常録画領域にダビングするには、番組とほぼ同じ時間がかかる。そんなに手軽にダビング、というわけにはいかないのだ。
ちなみに、タイムシフトマシン領域の番組は直接BDメディアに保存することもできない。どのみち通常録画領域にダビングする必要がある。
それともうひとつ、ダビング先にNASが選べず悩んでいたのだが、これは筆者が超うっかりしていた事に気づいた。筆者宅のNASがDTCP-IPに非対応だったのだ。
これまでREGZAで録画できていたので、当然DTCP-IP対応だろうと思い込んでいたが、実は自宅のREGZAは初代(Z1000)モデルで、DTCP-IPには対応していない。独自の暗号化技術でNASへの録画を実現していたのだ。
東芝の先進性に今更ながら驚いている場合ではない。ということはNASを買い替えなければならないわけだが、M180はUSB HDDを増設できるので、むしろそのほうが安上がりだよな……。
あと、6チャンネル常時録画していると電気代どれぐらい跳ね上がるんだろう。スペック値では75W(通常のBDレコの約2倍)だけれども、ある程度時間帯を絞ったほうがいいのかな……と、M180の運用を模索している今日この頃である(次回に続く)。