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世界最大の経費管理ベンダーが日本に本格上陸

日本のニーズを取り込んだコンカーの経費精算システム

2012年02月14日 06時00分更新

文● 大河原克行

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 コンカー株式会社は13日、クラウド型の従業員経費管理ソリューション「Concur Expence」(コンカー・エクスペンス)のサービスを開始した。

 インターネットやスマートフォン上で、経費申請を行うことができるソリューションで、社内ルールに準拠した経費申請を正しく実行し、申請に関わる作業時間を大幅に短縮できる。管理者の承認プロセスも効率化できるので、経費精算管理の可視化や、運用管理が可能になる。

米コンカーのスティーブン・シン会長兼CEO

コンカー日本法人の三村真宗社長

握手する米コンカーのスティーブン・シン会長兼CEOとコンカー日本法人の三村真宗社長

会見に出席した米国本社および日本法人幹部

 今回のサービスでは、日本版独自の機能として、SuicaやPASMOといったICカードとのデータ連動機能を搭載し、利用日、乗車区間、運賃などのデータを、自動的にConcur Expenceの経費明細として取り込むことができる。

 また、ジョルダンの乗換案内との統合を実現。

 Concur Expenceの画面上から、乗車区間を入力し、経路を選択するだけで、運賃データを自動的にConcur Expenceに反映できる。

日本独自の事情にも細かく対応

 「海外では電車をはじめとする公共交通機関の経費精算機能がなかったが、日本での経費管理では不可欠であり、日本独自機能として用意した」(コンカー日本法人の佐山宇宏CTO)

コンカー クラウドフォーラム 2012で挨拶するコンカー日本法人の三村真宗社長

 また「クラウドの特徴を生かして、最大9ヵ月での機能強化を全ユーザーに提供し、これを繰り返していく。日本のユーザーに最適な機能を、随時提供していくことになる」(コンカー日本法人の三村真宗社長)

 さらに、日本語版サービスの開始にあわせて、新たにコンサルティングおよびサポート体制を整備し、日本人スタッフによるサービスを提供するという。

 また、今後は国内カード会社や旅行業界の企業などのパートナー企業との連携を図り、日本のユーザーの利便性を高めていくことになる。

 三村社長は、「単なる経費管理ソリューションとして提供するだけでなく、スマートフォンなどを活用したモビリティソリューションや、経費業務における省力化とガバナンスの強化を両立するといった包括的なサービスを提供する。ESM(従業員経費管理:Employee Spend Management)といった新たな分野を日本の市場で確立したい。日本では、今後5年間で、500社の導入を目指す」とした。

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